熊先生との対談

四川にとても有名な耳鼻科の教授で熊大経先生という方がいます。
日本に講演に来られました。
中医薬研究会の学術委員長なので、インタビューをしました。
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偉い先生ですが、全く威張らない、とっても気さくな先生でした。
中国では子供にもとても人気があるというのも理解できます。
ありがとうございました。、

チャイナビュー215号

チャイナビュー215号が来ました。
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今回の中国探訪は青海湖です。
沢山の野鳥が訪れるとても綺麗な場所です。
水は淡水ではなくて塩水です。
漢方の知恵袋は「甲状腺機能低下症」です。
ただいま、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

睡眠時間と寿命

ある研究で、睡眠時間が8時間より長い人は6時間より短い人より短命という結果があります。
これを見て「ははあ、あまり長く寝るのは良くないんだなぁ」と思うかも知れません。
ですが、多分、違います。
そもそも8時間以上の睡眠が必要な人は睡眠の質に問題があるのです。
例えば、睡眠時無呼吸とか、そこまで行かなくてもいびきがひどいとか。
睡眠が正常なら8時間以上の睡眠は必要ないはずです。

睡眠の質を改善すれば睡眠時間も短くなり、寿命も長くなるという事です。
睡眠の質が悪い人が無理をして睡眠時間を短くすれば、もっと短命になってしまう可能性が高いです。

顕微授精で生まれた男性の精子

最近、「顕微授精で生まれた男性の精子は良くない」という論文がありました。
確かにそうだなのと思います。
これで顕微授精は良くないと思うかも知れません。
ただ原因は顕微授精ではなく、顕微授精が必要なほど精子の状態が悪かったという事です。
論文は、20年前に生まれた子供を対象にしています。
今は精子の状態が良くても顕微授精をする事もあります。
ですが、その当時は精子が良い人は顕微授精をする必要はなく、顕微授精は行われなかったと思われます。
つまり顕微授精で生まれた父親は、もともと精子の状態が悪かったという事です。
精子の状態が良い人が顕微授精をした場合、その子供の精子が悪くなるとはちょっと考えにくいです。
勿論、今後の調査によりますが。

出産報告

お客様から出産報告を頂きました。
プライバシー保護のため、一部変更してあります。
御了承下さい。

「先日はお電話で回答いただき、ありがとうございました!
改めてご報告ですが、3300gの元気な女の子を出産しました。
分娩時間も6時間くらいと、比較的安産でした。
妊娠前、また妊娠中も体調良く過ごせたのは、深谷先生のおかげです。

妊娠前、病院で多嚢胞性卵巣と診断されましたがどうしても排卵誘発剤を飲む気がせず、他の方法を探っていたところ辿り着いたのが漢方の杏村さんでした。
深谷先生から「排卵誘発剤は飲まなくていいよ。漢方で様子を見て行こう。」と言われ、すごく安心した日のことを覚えています。

漢方を飲み始めてから、生理の状態や肌の状態、さらには体調も良くなっていくのを実感し、毎日漢方を飲むのが楽しみでした。
途中、なかなか妊娠できずに焦ることもありましたが、不安があればすぐに電話やメールで対応してくださったので、安心して日々を過ごすことができました。
また今後ともお世話になることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。」

との事でした。
可愛い赤ちゃんが目に浮かびます。
本当に良かったですね。

子宝の葉っぱ。その後

昨年の11月頃、子宝の葉っぱを見つけ育てていました。
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いくつかお客差にも差し上げました。
ただし、数がなかったので本当にタイミング良くご来店された方だけでした。
差し上げられなかった方はごめんなさい。
そして昨日、メールを頂きました。
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うわあ。
こんなに大きくなっていたのですね。
ちなみに私が育てているのは、まだモヤシに毛が生えたくらいです。

因果関係と相関関係

因果関係と相関関係は良く似たイメージですが、実は全然違います。
例えばAの状態の人はBになるというのは因果関係です。
Aの状態の人はBである事が多いというのは相関関係です。
因果関係の場合は、原因ともたらす結果です。
例えば、風邪をひいて熱が出たという場合、風邪が原因で熱は結果で因果関係があります。
では、コレステロールが多いと動脈硬化になるというのはどうでしょうか?
確かに動脈硬化を起こすと血管の中にコレステロールがたまってきます。
つまり動脈硬化とコレステロールには相関関係があります。
しかし、それだけでコレステロールが原因で動脈硬化になるとは言い切れません。
逆に動脈硬化になるとコレステロールが高くなるという理論もあると思います。
実際、最近コレステロールは悪者ではなく、血管を修復しようとしいてる大切なものだという考えも出て来ています。
何らかの原因で血管に傷が出来るとそれを修復しようとしてコレステロールが溜まるという考えです。
血管に傷をつける原因としては老化の他に酸化ストレス、炎症などが考えられます。
特に歯周病菌が原因ではとも考えられています。

遼寧中医大学との交流

9月18日から22日まで、遼寧中医大学との交流のため、瀋陽に行ってきました。
主に交流したのは鄭洪新先生です。
鄭先生は昨年、中医薬研究会の学術シンポジウムで講演していただきました。
今回はこちらの有志が訪問し交流しました。
鄭先生には臨床も同席させていただき、色々な事を教えていただきました。

チャイナビュー214号

チャイナビュー214号が来ました。
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今回は廬山です。
廬山といえば蒋介石の官邸があった所です。
漢方の知恵袋は「腸内環境を調える」です。
当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

嬉しい報告

出産報告のメールを頂きました。ありがとうございました。

「 ご連絡が大変遅くなりましたが、〇月〇日に無事に男の子を出産し、母子ともに健康です。
ホルモンバランスが崩れていて、月経周期も長く、無排卵もあり何回も挫けそうになった時がありました。
杏村の先生方に分からないことや気になることはとことん聞き、漢方を飲んでから少しずつ改善され、お褒めの言葉を頂いた時は気持ちがとても楽になり、根気良くのみつづけてきました。
おかげさまで妊娠できました。
今2ヶ月目のかわいい男の子また見せにいきますね。
本当にありがとうございました。」

との事です。
良かったです。

チャイナビュー213号

チャイナビューの213号が来ました。
今回の中国探訪は雁蕩山・楠渓江です。
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写真でみるとちょっと黄山に似た感じです。
漢方の知恵袋は「脳梗塞を予防する」です。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

蕁麻疹と排卵障害

排卵障害の方で、1年以上生理がなく、病院で排卵誘発の注射をしても排卵しない方でした。
ホルモン値から多嚢胞性卵巣症候群や卵巣早衰という状態ではなく、原因不明の様子です。
蕁麻疹もひどく、今は蕁麻疹がつらいとの事でした。
漢方では身体は一つのつながったものと考えます。
ですから、一つの病気を治すと別な病気が自然に治ってしまう事があります。
今回は排卵の事は考えず、蕁麻疹の漢方を使いました。
2ヶ月服用で、蕁麻疹は少し改善した程度でしたが、自然に生理が来ました。
基礎体温も高温期があり、排卵した様子です。
西洋医学的には説明が難しいのですが、体内に何らかの抗体が出来てしまいそれがホルモン系のバランスを悪くしていると言うような事があるのかも知れません。
私の考えでは蕁麻疹などは「宿風」という状態で風邪が体内に止まっている状態です。
この風邪は蕁麻疹という形になる事もありますが、他の状態を引き起こす事もあります。
今回はこの風邪を取り除く方法で良い効果が出たのではと思います。

チャイナビュー212号

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チャイナビュー212号が来ました。
今回は黄龍です。
黄龍は四川省の九寨溝の近くです。
九寨溝に行かれる方は黄龍にも寄る事が多いので、行かれた方も多いと思います。
この黄龍は普通では見られない不思議な光景です。
川が段々畑のようになっています。
私が2012年に行った時の写真があります。
ここから 時間があれば見て下さい。
漢方の養生は「子宮筋腫」です。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

子宮筋腫と漢方

子宮筋腫は、中医学では痰瘀互結と考えます。
痰は痰湿の意味で、汚れた水、脂、繊維などです。
瘀は瘀血の意味で、汚れた血液です。
それらが入り交じって固まったものが子宮筋腫です。

ですので、瘀血や痰湿を綺麗にする漢方をまず選びます。
たた瘀血といっても、血管の中の血液の汚れではありません。
血管の外で固まった血です。
これを中医学では陳旧瘀血と言います。
陳旧瘀血には、普通に血液をサラサラにするものでは効果が弱く、陳旧瘀血を溶かすものを使います。
この場合、植物性の生薬では難しく、動物性の生薬をよく使います。

次に痰湿互結になった原因を考えます。
次のケースが良くみられます。
 気虚 エネルギー不足です。免疫機能の低下なども含みます。
 寒凝 冷えなどが原因で、血流が悪くなっている状態です。
 気滞 ストレスや自律神経失調などでホルモンのバランスが悪い状態です
 湿熱 炎症などがあり、筋腫を刺激している状態です。
これらの原因もあわせて漢方を使っていくと良いでしょう。

子宮筋腫の時に良くみられる症状としては、生理の量が多い、生理痛があります。
生理の量があまりに多い場合は、生理の時だけ収斂の作用のものを使います。
ただ収斂のものは邪気を留めやすいので、必要に応じて使う事が大切です。
生理痛は気滞や瘀血、寒凝、湿熱が原因になっています。
それぞれの場合でも使うものが違います。
状態や体質にあったものを使う事が大切です。

子宮内膜症と漢方

子宮内膜症は、子宮の内膜と同じような組織が腹腔内に散らばっている状態です。
経血が卵管から逆流するとも言われていますが、肺などに見られ気胸をおこす場合もあり、原因は不明です。

中医学的には陳旧瘀血と考えます。
陳旧瘀血は、古くなって固まった血です。
通常の瘀血は血管の中の血液の状態を言う事が多いですが、陳旧瘀血は血管の外で固まった血です。
ですから、まず陳旧瘀血を溶かすものが必要です。

次には陳旧瘀血が出来る原因を考えます。
「気滞」による場合
 気とは目に見えなくて働きがあるもので、ホルモン、自律神経、免疫などです。
 これらのバランスが悪い状態を気滞と言います。
 気滞の状態が長く続くと血の流れも悪くなります。
 気は血を運んでいるからです。
 また気は血液が血管から漏れ出すのを押さえてもいます。
「寒凝」による場合
 冷えると血流は悪くなり、さらに冷えると固まっていきます。
 この状態を寒凝といいます。
「湿熱」による場合
 クラミジアなど、感染を起こした場合、湿熱という状態になる事が多いです。
 感染を起こしている時は清熱解毒という方法を使います。
「痰湿」による場合
 湿熱の状態で炎症がおさまると、繊維の汚れが残ります。
 また脂、水の汚れも含めて痰湿といいます。
 陳旧瘀血と痰湿が入り交じって、痰淤互結と言う状態になると、なかなか取れにくくなります。
 陳旧瘀血を溶かすもの以外に痰湿をとるものが必要になります。

陳旧瘀血をとるもの、気滞、寒凝、湿熱、痰湿の改善にも色々な種類があります。
その人、その人の体質や状態によって選んでいく事が大切です。

嬉しい報告

お客さんから出産報告を頂きました。
プライバシー保護のため、内容を一部削除してあります。

「以前、漢方の内服をしていた者です。
ご連絡が大変遅くなりましたが、杏村に通うのをやめてすぐに妊娠し、無事に出産しました。

仕事のせいか、ホルモンバランスが整わず、月経周期も長く、無排卵のこともありましたが、漢方を飲んでから、基礎体温が綺麗になり、生理痛もなくなって、体調が良くなるのを実感していました。
しかし、子作りに対する夫婦間での温度差が大きくなり始めてしまい、一度区切りをつけようと、勝手ですが、通うのをやめてしまいました。
ですが、内服で体調が整い、卵の質が良くなっていたためか、間も無く妊娠が判明、無事に出産することができました。
適切な処方をしていただいたおかげで、子どもに会うことができました。ありがとうございました。」

母乳不足の漢方

母乳が出ないので何か良い漢方は無いかとよく相談されます。
母乳が出ない場合は、2つのケースがあります。
1.乳房が張らない
 この場合は、母乳の材料になるものが不足していると考えます。
 母乳は白い血液とも言われています。
 ですので、まず血液が必要です。
 中医学では血虚と言って、血を補う漢方を使います。
 母乳は液体です。
 栄養のある液体を津液(しんえき)と言います。
 ですから、血を補うと同時に津液を補う事も必要です。
 乳房は、経絡的には胃経に属します。
 胃から吸収されたものは通常は脾に運ばれます。
 しかし授乳中は脾に運ばれると同時に胃経を通じて母乳になると考えます。
 ですから、この経絡を確保する事も大切です。
2.乳房が張る場合
 この場合は母乳は作られるけどもうまく出て来ないという事があります。
 中医学的には邪実によるもので、気の流れが悪いか、痰湿が多い、寒邪が停滞しているなどが考えられます。
 どの邪気が原因か判断して、利気、化痰、温経散寒などの方法を使います。

チャイナビュー211号

チャイナビュー211号が届きました。

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今回の中国探訪は四川の「ろう中」という所です。
ろうは、門構えの中に良と書きます。
行った事は無いのですが、写真をみるとちょうど麗江のようです。
四川は行く機会が比較的多いので、また行けたら行ってみたいと思います。
漢方の知恵袋は「スマホ老眼」対策です。
これは有り難いですね。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

学術シンポジウム

私が副会長と学術委員長を担当されていただいている、中医薬研究会主催の学術シンポジウムが5月29日に開催されました。
一般の方は参加出来ないのが残念ですが、全国から337店の薬局、薬店が集まりました。
まず高橋楊子先生の舌診の講義から始まりました。
今回は冠心病、つまり狭心症、心筋梗塞の特徴的な舌診とその弁証論治についてでした。
次に北京からDSC00304_400

次に北京から郭維琴教授が御来日されて公演していただきました。
郭維琴教授は冠元顆粒の元になっている冠心II号方の開発者の1人、郭士魁先生の娘さんです。
公演の前に貴重な体験談をお聞きする機会がありました。

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写真は、著書に気持ちよくサインしていただけた郭維琴教授です。

大変内容の濃い内容で、多くの会員店に満足していただけました。
この2ヶ月くらい学術シンポジウムの準備に忙しくてブログの更新もなかなかしていませんでした。

チャイナビュー210号

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チャイナビュー210号が来ました。
今回の中国探訪は「南潯」
中国はいくつもの古い街があります。
これを古鎮といいます。
有名なのが麗江と宏村です。
どちらも世界遺産になっていて人は多いです。
それ以外にも数え切れないくらいの古鎮があります。
中国の建物は石造りが多いのでよく保存されています。
時間があればこのような古鎮をゆっくり回りたいです。
古鎮は水郷と関係している場所が多く、上海の近くに多くあります。
漢方の知恵袋はPMS対策です。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

チャイナビュー208号

チャイナビュー208号が来ました。
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今回の中国探訪は「岳飛」。
いままでは特定の地域や都市を紹介していましたが、今回は人物です。
岳飛はこのあいだまでテレビドラマをやっていましたので見られた方もあると思います。
宋の時代に金と戦った英雄です。
漢方の知恵袋は「めまい」です。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

嬉しい報告

今日、お客さんからメールを頂きました。
妊娠したけども、胎児が小さい、お医者さんから流産になるだろうと言われていた方でした。
漢方を一生懸命飲んでいただき、少しずつ大きくなり、今日の検診で普通の大きさになったとの事でした。

初期の流産は胚の染色体異常による事が多く、その場合は流産は漢方でも効果が出ません。
今回は染色体異常では無かったようで、うまく行きました。
このよな例は時々あります。
ただ、体質や状態によって使う漢方も違います。
漢方的な判断(弁証論治)がとても大切だと思われます。

漢方の飲み合わせについて

漢方は西洋薬と違い、飲み合わせで駄目というものはありません。
ただ、気をつける部分もあります。
それは、バランスの問題です。
 同じ方向性のものを組み合わせて作用を強める場合
 いくつかの症状、状態があり、一つの処方では対応できない場合
 ある漢方が必要だけども、身体にあわない部分があり、その部分を補正するため
などが考えられます。

同じ方向性の場合は、両方をそのままの量で飲むと効き目が出過ぎる場合があります。
この場合は飲む量を減らします。
ただ、症状がひどい場合は減らさないでそのままで飲む事もあります。

いくつかの症状がある場合、例えば肝腎陰虚で淤血がある場合は、杞菊地黄丸と冠元顆粒を組み合わせるなどの方法を用います。
杞菊地黄丸は肝腎陰虚によく使うもので、冠元顆粒は淤血に良いものです。
このような方法は非常に多く用いられます。

漢方にはいくつかの作用があります。
婦宝当帰膠は血を増やす作用がありますが、腸に潤いを与え便を柔らかくする働き、身体を温める働きがあります。
血が不足で、冷えがあり、便秘気味なら最適な処方です。
ただ、下痢気味でも婦宝当帰膠が必要な場合があります。
このような場合は、下痢の改善によい健脾顆粒と組み合わせると便の調子がよくなります。

いくつかの処方を飲むと、成分の生薬が重複する事があります。
上に述べたようなバランスを考えて使っていけば生薬が重複しても問題はありません。
ただし、大黄、麻黄、附子については量が多すぎると体調が悪くなる事もありますので、慎重にします。

希に甘草に敏感な方があります。
甘草は多くの漢方処方に含まれているので、重複しやすいものです。
甘草に敏感な人は、甘草をとりすぎると、むくみ、だるさ、血圧の上昇などがおこる事があります。
甘草は調味料として、醤油や味噌などにも使われています。
このような方は甘草の量を減らすような組み合わせにする必要があります。

チャイナビュ-207号

チャイナビュー207号が来ました。
今回はとても綺麗な表紙です。
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絹織物のようです。
二人がかりで1日に5-6センチしか織る事ができず、機械で織る事も出来ないそうです。
漢方の知恵袋は「甲状腺機能亢進症」です。
ただ今、当店にて漢方をお買い上げの方に差し上げています。

嬉しい報告

多嚢胞性卵巣のお客さんから、出産しましたのメールを受け取りました。
ご連絡、ありがとうございました。

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お世話になっています。〇〇です。ずいぶんとご無沙汰してます。
年末に無事女の子を出産いたしました。予定日より一週間早かった
ですが、元気に生まれてくれて、今も元気に育っています。
頑固な多嚢胞の私が、無事に妊娠し出産できたことは、
深谷様になにかと相談に乗って頂き、処方して頂いた漢方薬の
おかげだと思っております。本当にありがとうございました。

今のところわずかながらも母乳が出ているので、薬は控えておりますが
また何かあった時は、ご相談させて頂けたらと思いますので、今後とも
よろしくお願いします。

ミトコンドリアと漢方

卵子の老化に関して、最近ミトコンドリアという言葉がよく聞かれるようになりました。
ミトコンドリアは細胞の中のエンジンにあたる部分です。
つまり細胞のエネルギーを作っている場所です。
通常の細胞には数百個ありますが、受精卵には数十万個から百万個もあると言われています。
つまり受精卵が分裂していくためには、沢山のエネルギーが必要だという事です。
もしそのエネルギーが不足すると、綺麗に分裂できず、フラグメントが増えたり染色体異常になる可能性があります。
ですから、ミトコンドリアを活性化する事が大切です。

ミトコンドリアは中医学的には肺と腎に相当します。
ミトコンドリアは、酸素と糖質などの燃焼を取り入れて、燃焼させ、エネルギーを作ります。
酸素を取り込むのは肺の働きです。
また燃焼させるのは腎の仕事です。
ですから、肺と腎を強化する漢方を使うとミトコンドリアの働きがよくなると考えられます。
肺と腎に良い漢方は沢山ありますから、その人の体質なども考えて選んでいく方法が良いでしょう。

ミトコンドリアは以外と怠け者です。
甘やかすとどんどんと働かなくなります。
ですので、あまり過保護にしないで少し鍛えてあげる事が大切です。
例えば、運動。
ミトコンドリアを鍛えるのに良い運動は、ゆっくりと速くを交互にくみいれた運動が良いでしょう。
例えばゆっくり歩いて、早歩き、これを繰り返す方法です。
次に食事。
これもたまにプチ断食とか、糖質制限を取り入れて、ミトコンドリアに危機感をもたせると良いでしょう。
ただし、あまり無理しないで下さい。
身体を温めすぎるのも逆効果です。
たまには薄着になって、運動して下さい。
ただし、風邪をひかないように充分注意してくださいね。

チャイナビュー206号

チャイナビューの206号が来ました。
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今回はチベット。
チベットは標高が高く、紫外線も強く、住むにはなかなか大変な所です。
私はラサしか行った事がありませんが、チベットの奥まで行かれた方の話では、壮大な風景のようです。
特に山が好きな人にはたまらないとか。
漢方の知恵袋は「花粉症セルフケア」です。
只今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

チャイナビュー205号

早いもので、もう今年も終わりです。
年末でバタバタしていたら、更新が遅くなってしまいました。
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チャイナビュー205号が届いています。
今回は栄成の白鳥湖。
白鳥が飛来する綺麗な湖です。
漢方の知恵袋は「冬のウイルス対策」です。
ただいま、ご来店の方に差し上げています。

2016年 カレンダー

2016年の中医薬研究会のカレンダーが届きました。
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少し大きめなので貼る場所に困るかもしれません。
毎月、中医学の体質にあわせた料理が掲載されています。
この7月の写真は私が撮影したものです。
あまり上手では無いのですが、毎年掲載させて頂いています。
只今、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

チャイナビュー204号

チャイナビュー204号が来ました。
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今回は志向が変わって「安化黒茶の魅力」です。
飲んだ事がありますが、サッパリして飲みやすいお茶です。
漢方の知恵袋は、膀胱炎、尿漏れです。
只今、当店にて漢方をお買い上げの方に差し上げています。

子宝の葉っぱ

幸せの葉っぱを育ててみました。
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子宝の葉っぱとも言います。
英語ではマザーリーフと呼びます。
マダガスカル原産の植物で、葉っぱから芽が出ます。
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写真は水につけて3週間くらいのものです。
可愛いですね。

台湾に行って来ました。

11月1日から5日まで台湾に行ってきました。
目的は台湾の病院見学とディスカッションです。
漢方メーカーの工場見学などもありましたが、メインは
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この先生との交流でした。
中国には漢方専門の病院や大学付属病院が沢山あります。
台湾は、漢方専門の個人の医院が多いです。
この陳潮宋院長は、台北市内と近郊で漢方専門の医院を4つ経営されています。
色々と台湾の漢方情報を教えて頂きました。

肝脾不和と肝胃不調

五行の理論では、肝は木に属し、脾と胃は土に属します。
木と土は相克関係にあり、木が土を剋する関係です。
つまり木が土をいじめるのです。
中医学では肝は気の流れをコントロールしています。
ストレスなどがつづくと、木は横逆して土をいじめます。
土というのは、脾と胃です。
脾も胃も胃腸の消化機能の事ですが、意味が違います。
胃というのは、食べたものを受けて、腸に運ぶ働きです。
つまり、お腹が膨れて食べられないとか、食べたものが下におりて行かない、もっとひどい場合は吐いてしまう。
このような場合は胃に問題があると考えます。
脾とは、食べたものを分解して吸収します。
脾で吸収したものは肺に運んでいきます。
この事から、消化不良、下利、栄養が吸収できないなどは脾の病気と考えます。
胃は栄養以外のものを下に降ろす、脾は栄養を持ち上げると考えても良いでしょう。

ストレスなどで食欲が無くなったり、胃が痛くなる事はよく経験します。
ストレスで気の流れが悪くなり、肝に問題が出ると、相克関係から脾や胃に問題が出ます。
このうち、脾に問題が出た場合を肝脾不和、胃に問題が出た場合は肝胃不調と言います。
不和と不調はどう違うのかと言うと、違いはありません。
漢文というのは言葉遊びの部分もあります。
肝胃不和と言う言い方でも良いでしょう。

チャイナビュー203号

チャイナビューの203号が来ました。
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今回はあの上海です。
表紙から見ても中国らしくない。
原宿?六本木?なんか、とても都会的です。
中国の新天地という所で、私も何回か行った事がありますが、何にも面白くない。
上海でも探せばそれなりに中国らしい部分も残ってはいます。
でも、せっかく中国に行くならやはり上海以外の所が良いですね。
ちょっと足を伸ばせば上海の近くでも良い所は沢山あります。

漢方の知恵袋は「低血圧を見過ごさないで」です。

肝火上炎

肝陽上亢と間際らしいものとして肝火上炎があります。
肝陽上亢は、陰虚という必要なものが足りない状態を病機としています。
これに対して肝火上炎は火邪という邪気がある状態です。
症状は肝陽上亢に似ていますが、症状はもっと強くなり、イライラ、のぼせ、鼻血、耳鳴り、不眠などになってきます。
時に激しい目眩、頭痛なども伴い、血圧は高くなりやすいです。
肝陽上亢は慢性的な症状ですが、肝火上炎はそれよりは急性的な症状となります。
基本的には竜胆瀉肝湯を使いますが、時には黄連解毒湯などとも併用します。
また、肝火上炎が続くと陰液を消耗して肝腎陰虚を伴う場合もあります。
このような場合は杞菊地黄丸を併用します。

肝陽上亢

肝腎陰虚の場合、陰と陽のバランスがわるくなり、陰が陽を制止できなくなります。
そのため少なからず熱症状が出てきます。
この熱症状がもっと強くなり、頭の方にのぼって来た場合を肝陽上亢と言います。
顔があかくなり、のぼせたり、目が赤くなったりします。
イライラしやすくなります。
ただ、肝陽上亢は肝腎陰虚が原因になっている場合が多いので、杞菊地黄丸で対処できます。
熱症状が強い場合は少し清熱剤を使いますがあまり使いすぎると逆に陰を消耗してしまいます。

肝腎陰虚の症状

腎陰虚の症状としては、腰痛、尿が出にくい、のぼせ、ほてり、耳鳴り、口渇、舌が赤い、脈が細い、皮膚や粘膜の乾燥などがあります。

肝の陰虚の症状しては、目のかわき、目のかすみ、イライラ、不眠、自律神経失調などがあります。

この2つが同時にあるものを肝腎陰虚と良い、代表的な方剤が杞菊地黄丸です。

肝腎陰虚

広義の陰は、身体を構成している物質的なもの、目に見えるものを言います。
つまり身体そのものは陰になります。
広義の陽は、目に見えないけども動いている、働きがある、温かいものです。
相対性理論で言う、エネルギーが陽、物質が陰となります。

狭義の陰は、水のようなもので、身体を潤すもの、陽を抑えるものです。

肝腎陰虚の場合の陰は主には狭義の陰をさします。
狭義の陰は潤いですから、五臓六腑すべてに関係します。
でもその中では腎との関係が一番深いと考えます。
何故なら腎は陰と陽をコントロールする臓器だからです。
腎の陰が不足すると、全身の陰が不足しますが、まず最初に影響を受けるのが肝です。
肝腎同源という言葉があるように、肝と腎の関係は密接です。
肝も「体は陰、用は陽」という言葉があるように陰と陽のバランスが大切な臓器です。
体とは肝の本体、物です。
用とはその機能、働きの意味です。

さて、腎陰虚、肝陰虚が同時にある場合、これを肝腎陰虚と言います。
純粋な腎陰虚、肝陰虚は少なくて肝腎陰虚の状態が多くみられます。

弁証論治と理法方薬

中医学の基本的な考え方として「弁証論治」と「理法方薬」があります。
どちらも診断と治療の進め方について述べたものです。

弁証論治は、弁証と論治に別れます。
弁証とは証を弁別する事です。
病気がある時、病気の種類だけでなく、体質とか今の状態などを判断して「証」を決めます。
証については、今、このブログで解説中ですが、実に色々な証があります。
同じ病気でも証が異なれば治療方法も異なります。これを同病異治といいます。
また、病気の種類が違っても証が同じなら、同じ治療方法を用います。
これを異病同治といいます。
論治は弁証で得た証によって、治療方法を決めていく事です。

理法方薬は、治療の4つのステップを意味しています。
理とは、中医学の理論に従って診断する事で、弁証とほぼおなじ意味です。
法とは治療方法につてい作戦をたてるという意味です。
虚実が錯雑している時に先に去邪するか、先に扶正するか、また同時に行うかなどの手順を考えます。
去邪する場合は邪気の種類により、活血化瘀するとか、理気化痰するとか決めていきます。
治療方法が決まると次に使う方剤を決めます。
これが方です。
さらに方剤を使う時に、加減するのが薬となります。

弁証論治と理法方薬、言い方は違いますが、ほぼ同じ意味です。

心血瘀阻 しんけつおそ

心の血の流れが悪くなっている状態を心血瘀阻と言います。
血流が悪い状態を血瘀といい、汚れた血液を瘀血といいます。
ですから、心血瘀阻は心瘀血と言っても良いのですが、慣用的に心血瘀阻といいます。
このあたりが中医学が難しい点です。
中医学は文化的な要素を含んでいますので、心瘀血と言うとあまり中医学に詳しくないと思われてしまいます。
心血瘀阻の代表が心筋梗塞とか狭心症です。
心血瘀阻の場合、軽度なら冠元顆粒など植物性の漢方を使いますが、症状が長引いている場合は水蛭など動物性のものが必要になります。

肝鬱気滞 かんうつきたい

弁証は定位と定性からできていますが、前回の「気滞血瘀」のように定性だけのものもあります。
「何がどうなった」にあたるものが定性です。
例えば、気滞血瘀の場合、「気の流れが悪くなて、血の流れが悪くなった」という事です。
定位とは、何所でにあたります。
肝鬱気滞は、定位と定性の両方を持つ証です。
定位は「肝」で定性は「気滞」です。
気の流れを調整している場所としては主に肺と、肝があります。
この中で、肝の働きはとても大切です。
中医学では肝は疏泄を主るとされています。
疏泄の中で一番大切なのは気の流れの調整です。
ですので肝の疏泄の働きがうまく行かないと全身の気の流れが悪くなります。
この状態を肝鬱気滞といいます。
肝鬱気滞としてはイライラするとか、脇の部分が張る感じがするなどです。
よく使うのが柴胡疏肝散です。

チャイナビュー202号

チャイナビューの202号が来ました。
今回の特集は
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丹巴という所です。
四川省のチベット人が住む場所のようですが、こんな所もあるのですね。
ものすごい山の中です。
行ってみたいけども住むのは大変そうです。
漢方の知恵袋は動悸についてです。
只今、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

気滞血瘀 きたいけつお

これから少し、中医学の弁証についてお話します。
弁証とは、要するにタイプ別の分類になります。
中医学では病名だけでお薬を処方する事は出来ません。
かならず弁証が必要になります。
弁証されるタイプを「証」といいます。
この証はいくつぐらいあるかというと、200位あります。
あまりにも多いので全部は説明しきれません。
いくつか代表的な証をご紹介していきます。

気滞とは気の流れが悪い状態です。
気とは目に見えなくて働きがあるもの。ホルモンとか自律神経、免疫などです。
これらのバランスが悪い状態を気滞と言います。
気はホルモン、自律神経、免疫など非常に広範囲なので気滞もとても広範囲です。
病は気からというのは、ストレスなどで気の流れが悪くなると、またそれが原因となり別な病気が起こるという意味です。
気は血の帥(すい)と言う言葉があり、気の流れが悪くなると血の流れが悪くなります。
血は自分一人で流れる事ができず、必ず気の助けが必要だからです。
こうして気と血の流れが悪くなると気滞血瘀という証になります。
気滞血瘀の改善には活血化瘀という方法が用いられます。
代表的な方剤としては冠元顆粒、血腑逐瘀湯などがあります。

ダイエットと多嚢胞性卵巣

典型的な多嚢胞性卵巣は、太り気味の人に多く、糖代謝や脂肪の代謝異常があります。
にきび、多毛などを特徴としています。
ところが当店で多嚢胞性卵巣の相談の方の8割くらいは太っていません。
むしろ痩せ気味の人が多いです。
どうしてやせている人で多嚢胞性卵巣になるのかはよく解っていません。

ダイエットなどで極端に体重をおとして生理が来なくなる事があります。
その場合、病院に行くと多嚢胞性卵巣と診断される事がよくあります。
どうしてそうなってしまうのでしょうか?
可能性としてはいくつか考えられます。
 1.排卵しないため、卵巣の周りに汚れがたまりやすい。
 2.皮下脂肪が少なくなり、女性ホルモンが減り、男性ホルモンが増える。
 3.極端なダイエットで代謝異常がおきている。
などです。
ただし、今のところはっきりした理由は解っていません。
やはり思春期に極端なダイエットをするのはお勧めではありません。

冷えと不妊

よく、冷えこそが不妊の原因という事で、ひたすら温めている方がいます。
夏でも靴下をかさねばきして、暑い中でフーフー言いながらカイロをお腹にあてています。
温めれさえすれば妊娠できるというのは大きな間違えです。

冷えにはいくつかの原因があります。
その原因を考えていく事が大切です。

1.ミトコンドリア活性がわるく、代謝が悪い場合
   この場合は、漢方的には腎陽虚と考えます。
   ただ温めるだけではミトコンドリアは活性化しません。
   腎陽を補う漢方でしっかりと代謝を改善していく事が大切です。

2.血液の汚れが多いタイプ
   血液の汚れが多い場合、手足の先だけが冷えます。
   体全体が冷えるのではなく、一部分だけ冷える場合はこのタイプが多いようです。
   血を綺麗にする漢方薬を使うと良いでしょう。

3.栄養のバランスが悪いタイプ
   体に必要な酵素やピタミン、あるいはカロリー制限などでカロリー不足になっている場合。
   この場合はやはりバランスよい食事をしていく事が大切です。

4.水の流れが悪いタイプ
   体内の水はけが悪く、むくみやすいタイプです。
   適度な運動をしていくとともに、水の流れをよくする漢方を使うと良いでしょう。

5.ストレスが多いタイプ
   自律神経のバランスが悪くなると、血管が収縮して血流が悪くなります。
   この時は手足は冷えますが、お腹の中では熱がこもります。
   手足を温めるのは有効ですが、お腹を温めるのは逆効果になります。
   リラックスして、良い音楽を効いたり、アロマなどをしましょう。
   コーヒーのとりすぎに注意して、軽いストレッチなどを心がけます。

多嚢胞性卵巣と糖化

多嚢胞性卵巣の一部の方には糖代謝の異常がある場合があり、インスリン抵抗性が高くなります。
このようなケースでは、卵子の糖化が進む可能性があり、食事に十分に注意する必要があります。
具体的には、糖質の制限ですが、糖質といのはデンプンも含みます。
ごはん、パン、麺類、イモ類、カボチャなどのデンプンは分解されて糖になります。
ですから、これらのものを減らす事は重要です。
ただし、糖質はエネルギー源です。
しかも燃えればカスがのこらないクリーンなエネルギーです。
ですから、糖質はとった分だけちゃんと燃焼される事が大切です。
一番簡単なのは、午後3時以降はなるべく糖質をとらない事です。
特に、夕食後や寝る前などにお菓子類を食べている方は要注意です。

ただし、多能性卵巣の方すべてでインスリン抵抗性が高いわけではありません。
本当はしっかり検査をすれば良いのですが、検査をされている所は少ないようです。
また逆に多嚢胞性卵巣でない方でもインスリン抵抗性が高い方もあります。
このような方は糖質制限をする事で卵子の質がよくなる可能性があります。

卵子の糖化について

卵子の老化は、卵子が酸化、つまり卵が錆びる事が原因と考えられてきました。
しかし、最近では糖化が原因ではないかと考えれるようになってきました。
最近、糖化の話はよく出てくるのでご存知の方も多いと思います。
タンパク質に糖がつくとAGEというものになり、茶色く変色していきます。
いったんAGEが出来てしまうとなかなか分解する事が出来ません。
赤血球を形成するヘモグロビンに糖がついて出来たAGEがヘモグロビンA1cというものです。
糖尿病の検査でよく使われるのです。
血液は3ヶ月くらいで生まれ変わるのでヘモグロビンA1cが出来てしまっても、赤血球事態が壊されて、
また新しい赤血球が出るので食生活を3ヶ月くらい改善していけば回復する事が出来ます。
ただし、体の中で生まれ変わらない細胞があります。
心筋とか、脳、そして卵子です。
こういった細胞のタンパク質に糖がくっついてしまうとなかなか厄介です。
卵子の場合でも一旦糖化してしまうと、それを戻すのは難しいでしょう。
卵子の糖化がどの段階で起こるのかはまだ解っていません。
ただ、インスリン抵抗性が卵子の質を劣化させ、インスリン抵抗性を改善すると卵子の質も良くなる事から、比較的排卵が近づいて来てから起こる糖化もあると考えられます。
日頃から血糖値に注意して、特に夜に澱粉、甘いものなどをとらないようにしていく事が大切と思います。
中医学では、糖のようなベタベタしたものを「痰湿」と呼んでいます。
痰湿は体の至る所にたまり、色々な病気を引き起こすと言われています。

漢方的に見た子宮と卵巣の違い

子宮も卵巣も妊娠には不可欠な臓器です。
ですが、漢方で治療する場合、少し考えが違います。

中医学では卵巣は腎の一部と考えます。
腎臓も腎ですが、中医学の腎はもう少し広い範囲を指します。
骨、頭髪、耳など老化にかかわる部分。
卵巣やホルモンなどは腎の受け持ちとなります。
ですから、卵巣を元気にする場合はやはり腎を中心に考える必要があります。

これに対して子宮は「血室」で、血の海と言えます。
ですから子宮を元気にするためには、まず血を増やす事が大切です。
また子宮は汚れがたまりやすい場所なので、うまく活血薬を使って血流を良くする事も大切です。

つまり、簡単に言えば
 卵巣  腎の管理
 子宮  血の管理
という方法になります。