大根

中医学では、汚れた水、脂、繊維を痰湿(たんしつ)と言います。
痰湿の中でも、粘っこいものを痰、さらさらしたものを湿と言っています。
ですから、体の中の脂などは痰になります。
痰を溶かす事を化痰といいます。
漢方では、半夏がこの作用がとても強いものです。
食品の中では、大根が強いでしょう。カラシやワサビにもかなり強力な化痰作用がありますが量は食べられません。
大根は、化痰以外にも、消導(消化を助ける作用)、開胃(胃を動かし、食欲を出す)作用があります。
一般的には、化痰作用のあるものはダイエットの効果もあります。
ただ、大根の場合は、食欲が増加する傾向もありますから、ダイエットに応用出来るかは未知数です。

甘草の働き

甘草は、非常に多くの漢方処方に配合されています。
その作用は、沢山ありますが、「伏火」の作用というものがあります。
伏火とは、例えば灰の中に火を埋めておくと、燃え尽きるまで長い時間がかかります。
これは酸素が少しずつしか供給されないため、一度に燃えあがらないからです。
もし空気中に火を置くと、大きなな炎となり、火はあっという間に燃え尽きてしまいます。
これと同じように甘草は、附子、乾姜の熱薬が一気に燃えるのでなく、少しずつ燃えるようにして火の力を永く続かせる働きがあると考えます。
甘草のこの作用を伏火といいます。

脈の強さ

一番的には、脈が強いのは実で、弱いのは虚となります。
例えば、気虚は脈が弱く、血虚では脈は細くなります。
しかし、例外もあります。
例えば、肺気が不足すると、肺(金)は、肝(木)を抑える事が出来ず、肝木が暴れ出します。
このような場合は弦脈になる事が多いです。
この時、肝気を抑えるものに、肺金を補うものを使う必要があります。
よく使われるのが黄耆を含む製剤です。

柴胡と升麻

中医学的に見ると、体の右半身と左半身では違いがあります。
左は血にかかわりが深い部分で、上から心、肝、腎陰となります。
右は気と水にかかわりが深い部分で、上から肺、脾、腎陽(命門)となります。
左に心臓があるので、血にかかわる部分を左半身に納めたのでしょうか。
この為、肝は実際には右半身にあるのですが、中医学では左に配置されています。
「肝は体(実体)は右にあるけども、その用(働き)は左にある」と、なんだか屁理屈っぽい事を言っています。
気を上に持ち上げる作用のあるものに、柴胡と升麻があります。
柴胡は、少陽(胆)の気を左から持ち上げます。
升麻は、陽明(胃)の気を右から持ち上げます。
ですので、左側の気が上がらない場合は柴胡を右側の気が上がらない場合は升麻を使います。
しかし、実際には右左の区別はつきにくい事が多く、柴胡と升麻は併用される事が殆どです。
でも、柴胡と升麻にはこのような差があるんだよという事は知っておくと良いかも知れません。

悪循環

慢性の病気がなかなか治らないのは、一つには悪循環があります。
例えば、気の流れが悪い気滞がおこると、血の流れが悪くなります。
血の流れが悪いと、血の汚れ出来ます。
そして血の汚れは、ますます気に流れを悪くして悪循環になっていきます。

また、気の流れが悪く肝気が鬱すると、脾気虚をおこします。
脾気虚になると、肺気が弱り、ますます肝気が欝滞するという悪循環もあります。

不妊症の場合でいうと、なかなか妊娠しないというストレスや早く妊娠したいという焦る気持ちが
ホルモンや自律神経のバランスを悪くして、それでますます妊娠しにくくなるというケースもあります。

ですから、慢性の病気がなかなか治らない場合は、まず悪循環を断ち切る事から始める必要があります。

体と用

中医学では体と用という用語があります。
体は、目に見えるもの、つまりその実体です。
用はその働きです。
そして体と用は現代医学的には噛み合いません。
例えば
肝 解毒、代謝意外に、自律神経、目なども含みます。
心 血を流す意外にも、脳の働き
脾 脾臓の働きより、むしろ胃腸の消化吸収
肺 呼吸意外に、免疫
腎 尿を作る意外、全身のホルモン、骨、また脳

一つの臓の「用」は、色々な臓腑の「体」の上に成り立っています。

莪朮の働き

莪朮という植物の根っこがあります。
「中薬学 医歯薬出版社」によれば、莪朮の作用は
1.気滞血瘀による腹腔内腫瘤、無月経、月経痛あるいは産後瘀阻の腹痛に三稜、川きゅうなどと用いる
2.飲食停滞による胸腹部の痞え、腹張、腹満、悪心、嘔吐などに三稜、青皮、麦芽などと用いる
となっています。
つまり、気と血の流れを良くする作用と、つまったものを流す作用があると言えます。

ただ、不思議な事に莪朮は、日本では胃の薬、または健康食品として販売されています。
これは恐らく、昔からの胃の薬として恵命我神散というのがあり、それの主成分が莪朮だったからと思われます。
中国の中医師が莪朮を胃腸薬として使うというととてもびっくりされます。
莪朮には補気や補血などの補う作用はありません。
ですから、本当の胃弱には効果がありません。
ただ、食滞などの荷物を軽くしてあげる事で機能が回復しやすくなる事はあります。

妊娠中はリラックスを

なかなか妊娠できなかったのが、やっと妊娠出来た。
そんな時、妊娠中は、流産が心配で心配でとなります。
勿論必要な流産予防の対策は必要ですが、ただ心配だけするのは意味がありません。
そればかりか、逆効果になり、自分で自分の首をしめる事になります。
心配しすぎると子宮の中のラセン動脈が収縮して胎児への血流が少なくなる事が解っています。
良い音楽を聞いたり、好きなアロマをたいたりしてリラックスしましょう。

ピロリ菌と不妊症

最近、不妊症の原因の一つとして注目されているのがピロリ菌。
ピロリ菌をやっつけるための抗体が精子もやっつけてしまうのです。

ある論文によれば、女性がピロリに感染すると、頸管粘液が精子の運動性を阻害してフーナーテストが悪くなる。
抗ピロリ抗体の影響で受精障害を起こしやすい
また男性でも精子運動率が低く精子形態異常が多くなる
などが指摘されています。

大人のニキビ

大人のニキビはなかなか治りにくいものです。
中医学的な原因として次のようなものが考えられます。

気の流れが悪い
 ストレスなどで自律神経のバランスが悪くなり、さらにホルモンのバランスが悪くなっている状態です。
 生理不順になりやすく、生理前に悪化します。

血の汚れがある
 気の流れが悪い状態が長く続くと、血の流れも悪くなり、血の汚れが出来ます。
 血の汚れはさらに気の流れを悪くします。
 血の汚れが出来る原因としては、胃腸の汚れも関係します。
 また生理中に激しい運動をしたり、冷やしたりする事も原因になります。
 この場合のニキビの色は、赤味だけでなく、少し黒みがあります。
 瘀血が骨盤内にあると、冷えのぼせがおこります。
 これは骨盤の血流が悪くなるため、足に充分に血液が行かなくなります。
 その分、あまった血液が上半身に流れ、のぼせがおこります。
 顔は脂肌で、足が冷える状態で生理痛がある場合はこの状態の事が多くなります。

胃腸の汚れがある場合
 胃腸に汚れがあると、舌の苔が厚くなります。
 また時に口臭が気になる事もあります。
 食事の不摂生が原因です。
 また食事の時に冷たいものをとりすぎても胃腸の消化力は悪くなります。

痰湿がある場合
 痰湿とは、汚れた水、脂、繊維などです。
 痰湿のニキビは、芯があり硬くてコリコリしています。
 多嚢胞性卵巣などの場合によく見られます。

肺熱がある場合
 大人のニキビにはあまりこの大部は多くありません。
 あつがりで喉がかわき、冷たい水分を沢山とりたくなるタイプです。
 ニキビと同時に蓄膿症もあったりします。

陰虚や血虚がある場合
 血の不足や潤い不足の場合です。
 ニキビと同時に肌は乾燥しやすくなります。

一口に大人のニキビといっても、原因はさまさまです。
さらに原因だけでなく、その人の体質も考えて漢方薬を選ぶ必要があります。

いろいろな火

体の中には色々な火があります。
体にとって必要な火もあれば、体に害をなす火もあります。

体に必要な火は、相火と君火に分かれます。
君火は、心の火で、体の中では一番協力で強い火です。
心臓の鼓動のエネルギーになっている他、胃に働き消化を助ける火になっています。

相火は、心以外の臓腑にある火で、どの臓腑にもあります。
ただ、腎の中の火は、真火といい、相火の中でも特に重要視します。
それは、真火は先天の火で、父母からうけついだ火だからです。
腎の火ですから、生殖とも深い関わりがあります。

火は、少しずつ燃えるのが良いとされています。
中医学では「壮火食気、少火正気」という言葉があります。
火が燃えすぎると気を消耗してしまいます。
ちょうど良い強さの火は、気を生み出します。

血肉有情

中医学をやっていると、時々、「血肉有情」という言葉を聞きます。
血肉有情とは、簡単に言えば動物生薬の意味です。
動物生薬にも、補うものと、体を綺麗にするものがありますが、血肉有情という言葉は補う場合によく使われます。
その代表が鹿茸です。
それ以外には、海馬とか、紫河車などがあります。
こういった動物生薬は、腎精を補う作用がとても良いものです。
腎精は、先天の精とも言われ、人は生まれつき持っているものです。
そして年令とともに少しずつ消耗していきます。
中医学は、腎精が少なくなる事が老化の意味とほぼ同じです。
つまり腎精は命のろうそくのようなもの。
ですから、腎精を補うというのは、簡単には行かない事です。
手当たり次第に血肉有情の動物生薬を飲めば寿命が延びるという訳にもいきません。
腎精は寿命以外に妊娠や生殖とかかわってきます。
ですから、不妊症の場合は血肉有情のものはよく使われます。
ただ、原料が高いので、価格も高いのが残念です。

生薬の不思議

中医学には、すこし屁理屈っぽい理論があります。
たとえば、胡桃(くるみ)
くるみの形は、腎臓に似ています。
ですので、腎を補う働きがあります。
また、脳にも似ています。
ですから健脳の働きがあります。
なんとなくうさんくさいですが、中医学的にはそのように考えられています。
また、紅花やサフラン、玖瑰花、月季花など赤い色の花はたいてい血を綺麗にする働きがあります。
とても不思議ですが、実際に効果があります。

陳久瘀血

中医学では血の汚れを淤血(おけつ 瘀血)と言います。

瘀血にも程度があります。
血管の中の血液の汚れも瘀血です。
しかし、血管の外にあるものもあります。
例えば、生理の血などは、血管の外の血です。
このような血を「離経の血」と言います。
王清任という人は「離経の血はたとえ色が綺麗でもみな瘀血である」と言っています。
つまり一旦出血してしまった血は汚れであって、綺麗な血とは違い再利用は出来ないという意味です。
今は輸血がありますから、必ずしも離経の血がみな瘀血という訳ではなさそうです。

離経の血で、時間がたって固まってしまったようなものを陳久淤血といいます。
子宮内膜症、チョコレート嚢腫などがその良い例です。
普通の瘀血と陳久淤血では中医学的な治療方法も異なってきます。

いわゆる血液サラサラにするものは血管の中の血を綺麗にします。
血管の外で固まってしまった陳久瘀血には歯が立ちません。
このような場合はよく動物生薬を使います。
例えばヒル、ミミズなどです。

処方の性質

中医の処方の性質について言えば、大きく分けて
 1.補瀉
  足りないものは何が足りないか判断してそれを補う、余分なものは何が余分かを判断してそれを綺麗にする
 2.熱寒
  冷えている時は温める、熱があれば冷やす
 3.方向性
  発散させる、収斂させる、上げる、下ろすなど
 4.定位
  どの部分での問題なのか
などがあります。

はぐき

はぐきにしまりが無い、出血する、ぐらくらするなどの場合、赤ワインを一口含んでしばらくそのままにしてください。
口を少し動かしてはくき全体に染み込むようにします。
後は飲み込んでも吐き出しても良いです。

赤ワインの渋みがはぐきを引き締め、ポリフェノールが血管を丈夫にして、アルコールが雑婚を殺すのではと思います。
ただし虫歯には効かないのではと思います。

はくきが弱い人はぜひ一度、試してみてください。

痰湿

中医学では痰湿という言葉があります。
汚れた水、脂、繊維などを意味します。
どちらかというと粘っこいものを痰、さらさらしたものを湿と言います。
喉から出るのも痰の一種ですが、中医学の痰は「体の中にたまった粘っこい汚れ」の意味で、とても広い範囲をさします。
脂肪肝とか、余分な皮下脂肪なども痰の一種と言えます。
湿は余分な水分で、日本の漢方では水毒という言い方もします。
むくみなどが代表的ですが、肺に湿がたまると喘息の原因になる事もあります。

人参

人参というと、普通思い浮かぶのがあの野菜の赤い人参です。
中医学での人参はいわゆる朝鮮人参です。
人参は補気の代表薬です。
ただ、漢の時代の書物の傷寒論の中では人参はみぞおちが使える場合や狭心症のような状態で胸がつかえる場合にも使われています。
今の人参は甘味が多く、補う力はとても良いのですが、通す力がありません。
昔の人参は今の人参と種類が違ったという説があります。
また長い間栽培されていく間に性質が変わったとも言われています。
昔の人参は、今の人参よりも竹節人参や田七人參に近い性質も持ち合わせていたのではないかと思います。
張錫純は昔の人参は今の党参だと言っています。この説は少し無理があるようにも思います。

修治について

昔から漢方薬には修治(しゅうち)という概念があります。
たとえば、黄耆をハチミツにつけて炙るとか、地黄をお酒に漬けるなどです。
修治にこだわる人と、あまりこだわらない人があります。
張錫純は、「附子などの毒性のあるものを修治するのは必要だが、それ以外のものは修治する必要は無いし、修治する事によって効果は弱くなる」と言っています。
日本の場合、薬事法の関係で自由な修治が出来ません。
その為、エキス剤などでも修治されたものを使う事は極めて少ない状態です。

東洋薬行の「東洋八味地黄丸」は、珍しく修治した熟地黄を使っています。
熟地黄は、地黄をお酒につけて乾かし、またお酒につけて乾かすという事を9回行って出来るものです。
このようにする事で、腎精を補う力が強くなります。

テレビなどである食材を調理するのに、調理の方法でうまみ成分が著しく変わるという事をよくとりあげています。
漢方の修治も良く似ていると思います。
ただ、煎じの場合は、最後に必ずお湯で煮込むという作業があります。
この為、せっかく修治しても、料理に比べてその差は出にくいと思われます。
丸薬などの場合は煮込まないので、修治の影響が大きくなります。
先ほどの東洋八味地黄丸も丸剤なので、修治の影響が大きいのだと思います。

生理の血

生理は西洋医学的には、脱落した子宮内膜と血液です。
では中医学的にはどのように考えるのでしょうか?
不妊症でとても有名な夏桂成先生は次のように言っています。
「私たちは長い間の実践、特に周期療法を行った上での観察で、生理の排泄物は表面上はただの血だが、実際は天癸水様物質と血海内の排除されるべき陳旧物質であるという事を発見した。
だから、前人は色々な書物の中で「経水」と呼び、癸水の重要性を表現している。」

癸は、日本語では「みずのと」で、腎陰を意味します。
生理の時は血と一緒に癸水が出てしまうので、腎陰が不足してしまいます。
ですから、周期療法では生理の後は腎陰を補うものを多く使います。

元気の意味

「お元気ですか?」と何気なく使っていますが、元気の意味はなかなか難しい。
まず気には、正気と邪気があります。
正気は体に必要な気、邪気は病気の原因になる体にとって不必要な気です。
正気には沢山の種類があります。
たとえば、体を守る衛気。
元気も、正気の一つです。
張錫純は「元気は腎に根基し、肝で萌芽し、脾で培養され、胸中の大気に貯蔵され全身に運ばれている」と言っています。

元気は原気とも言います。
元陰と元陽をあわせたもので、父母からもらった先天の気が飲食より栄養される後天気で滋生される。
また原気は「腎に発源し、丹田に蔵し、三焦の道をとおって全身に到達する。五臓六腑など一切の機関組織の活動を推し動かし、生化動力の泉源である」とも言われています。

こうしてみると、ますます訳がわからなくなってしまいます。
ただ、とにかく体にとって必要なものである事は確かです。

右半身と左半身

中医学では、痛みのある場所が右半身なのか左半身なのかによって陰陽を区別します。
例えば、左足が痛い場合は、左は陽に属するので純陽の鹿茸を使います。
右足の痛みの場合は陰に属するため、虎骨などを使います。

また、もう一つの考え方として、左は血、右は水と考えます。
中医学では内臓の配置として、心、肝、腎は左、肺、脾、命門は右と考えます。
左の心、肝は血との関係が深く、右の肺、脾は水との関係が深いものです。

左が腎、右が命門という考えは、難経から出た理論で、この理論とはまた違う理論です。
実際、その後の人たちは命門は両腎の間にあると言っている人もあります。
現代医学的には、腎陽をあらわす命門は副腎の事だという説もあります。
そうすると、左右の腎の中に命門が存在するという事で、両腎の間にあるという説の方が説得力があります。

陰虚の人の食事

陰虚は、主に体内の潤い不足です。
陰虚の場合、水分をとれば良いという事ではありません。
陰虚の人の多くは、水の偏在があり、必要な部分に潤いが足りなく、また溢れている部分もあります。
例えば、細胞内の水分は足りなく、細胞の外に水が溢れいてる。
あるいは筋肉の水分は足りないのに胃腸に水がたまっている。
このような事はよくあります。
この場合、水だけ飲んでも身体は潤いません。

陰虚の人にお勧めは、ネバネバしたものです。
山芋、蓮根 納豆 オクラ じゅんさい などです。
豆乳、白きくらげなどもお勧めです。

チャイナビュー 230号

チャイナビューの230号が来ました。

今回は浙江省の橋をとりあげています。
泰順という所には沢山の橋があり、10個の橋を紹介しています。
漢方の知恵袋は「花粉症対策」
ただいま当店にて漢方をお買い上げの方に差し上げています。

生理の量

黄体ホルモンは内膜を柔らかくする働きがあります。
ですので、高温期が綺麗だと、生理の時の内膜の剥がれがよくなり生理の量が少なくなる事があります。
反対に内膜が硬いと剥がれにくくなり、引っかかって、生理の量が多くなります。
この時、子宮は頑張って内膜を剥がそうして生理痛がおこります。
ですので、生理の量は多ければ多い方が良いという事はありません。

交感神経と副交感神経

自律神経失調症という言葉を良く聞きます。
これは交感神経と副交感神経のバランスが悪くなっている状態です。
中医学的には気の流れが滞っている気滞に属します。

緊張している時、ストレスのある時は交感神経が働きます。
交感神経が強く働き、それから開放されると副交感神経が強く働きます。
この時に血管が広がり偏頭痛がおこったりします。
この時、葛根湯は有効です。
またカフェインもとって良いです。
ただし、交感神経が興奮している時には逆効果になります。

大切なのは、交感神経と副交感神経のバランスを保つ事で、どちらかに偏りすぎない事です。
今どちらの状態にあるか判断するのは
交感神経が優位のとき  イライラしやすい 手足が冷える 口の中が乾燥 眠れない
副交感神経が優位の時 偏頭痛 手足が温かい お腹がすく 眠い リラックス
今の状態によってどのようにするか判断します。

お風呂については、
 少しぬるめのお湯に長時間はいるとリラックスして副交感神経が働きます。
 熱めのお湯に短時間入ると交感神経が働きます。
 解らない時はシャワーだけにします。

交感神経を興奮させるもの
 葛根湯 コーヒー 青色の光 ロックなどの音楽
副交感神経を興奮させるもの
 アルコール 黄色、赤の光 ゆっくりとしたジャズ

となります。
生活の中で上手に取り入れてみてください。

血虚の食事

中医学では血の不足を血虚と言います。
貧血に近い概念ですが、貧血とは違います。
貧血と言うのは、採血して、血液の濃度、特に赤血球の濃度を測定して決めます。
貧血も血虚の一種ですが、血虚は血液の量が少ないものも含めます。
体内の血液の量は正確に測定する事ば出来ません。
脈の強さ、舌の色、生理の色や量、それ以外の色々な症状を考慮して判断します。
最近は血流計があるので、それも参考にします。

血虚の人は血を増やす漢方を使います。
これを補血薬と言いますが、漢方だけでは血は増えません。
家を建てる事を考えると、漢方は大工さん。
大工さんだけでは家は建てられないですね。
原料が必要です。
木材やコンクリートにあたるのが食事です。

血虚の人にお勧めは何と言ってもレバーですが、レバーが苦手なら鶏肉のささみ、胸肉なども良いです。
レーズン、プルーン、くこの実など干した果物が良いです。
ただしドライフルーツは糖質も多いので夜は避けましょう。
豆類、玉子などのたんばく質も大切です。

2018年 カレンダー

2018年のカレンダーですが、なかなか好評でした。
いつもですと、年明けまで残っているのですが、今回は早くなくなってしまいました。
ありがとうございました。

なかなか眠れない時

色々と考え事をしているとなかなか寝付けません。
考えないようにしても、次から次へと色々な考えが出てきます。
勿論、素晴らしいアイディアもあります。
ただ、そのままだと永久に眠れないので、言葉をシャットアウトします。
どうするかというと、文章を作らない。
単語はokです。
そして何か画像が浮かんでくるように集中します。
何か見えて来たら、それが何か単語で考えます。例えば「山」とか「花」とか。
そして、一旦画像を消します。
また次の画像が浮かんで来るのを待ちます。
これを繰り返すと、自然に寝てしまいます。

落花生のおまじない

中国では赤ちゃんが早く欲しい時に、枕元に「ナツメ」「落花生」「竜眼肉」「蓮の実」を起きます。
それぞれ中国語で大棗、花生、桂円肉、蓮子と言います。
一文字ずつとると「棗」「生」「桂」「子」で、中国語の発音は「早生貴子」と同じ。
「早く子供が生まれる」の意味になります。
こんな飾り物もあります。

何故逆さまに?

よく中華料理のお店などで「福」の字の張り紙が逆さまに貼ってあるのを見たことがありませんか?
間違えたのではなく、わざとです。
私のお店にも貼ってあります。
逆さまは「倒 dao」で「到 dao」の発音と同じです。
つまり「福倒」は「福到」 福がやって来るという意味です。

脾気虚の人の食事

エネルギー不足を気虚と言いますが、特に胃腸の消化機能が悪い人を脾気虚と言います。
脾気虚の体質の方は、脂っこいものを控える必要があります。
生野菜、玄米などもあまりお勧めではありません。
糖類や炭水化物は消化が良いので、取りすぎは駄目ですが、脾気虚の人は控えすぎもよくありません。
上手に付き合う事が大切です。

気虚の人の食事

エネルギーが足りない人の事を中医学では気虚と言います。
気虚の人にお勧めの食事がヤマイモと鶏の胸肉です。
どちらもエネルギーたっぷりの食材です。
気虚の人は胃腸が弱い人が多いので、あまり脂っこいものはお勧めではありません。
食事の時も、胃腸をひやさないようにする事が大切です。
また食事の時に水分を取りすぎると胃酸や消化酵素の働かが悪くなります。
水分は食事とは別な時間に補給するのがお勧めです。

チャイナビュー229号

チャイナビューの229号が来ました。

今回は、中国の厦門という所です。
台湾の大陸側です。
気候も温暖で過ごしやすい所です。
友人が住んでいたので、3回ほど行きましたが、のんぴりとした雰囲気があります。
漢方の知恵袋は「ひえのぼせ」です。
ただいま、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

上海研修に行ってきます。

明日から上海研修に行ってきます。
今回は私の研修ではなくて引率です。
中医薬研究会という全国の薬局薬店、約1000店が中医学を勉強している会があります。
私が学術委員長のため、上海で婦人科の病院の研修を呼びかけた所、14人の参加がありました。
これに中医師2名が加わり、総勢16人の団体となりました。
予想以上に集まり、嬉しい悲鳴です。
頑張ってよい研修になるようにします。

チャイナビュー228号

皆さん、こんにちは。
最近はツイッターに毎日書き込みしているため、こちらのプログがなかなか更新できません。
申し訳ありません。

チャイナビューの228号が届きました。
今回はクチャとかカシュガルです。
中国では西のシルクロードです。
殆ど砂漠に近い所です。
漢方の知恵袋は「誤嚥性肺炎を予防する」です。
只今、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

アスピリンの中医学的な薬理

ちょっと古い文献ですが、中医雑誌の2014年に、アスピリンの中医学的な薬理を研究した論文が掲載されています。
150人の患者さんにアスピリンを使って、どのような中医学的な症状が改善したか調べました。
結果として、
 1.アスピリンは熱証の改善が寒証の改善よりも良い   アスピリンの薬性は寒涼
 2.熱実と虚熱での差はない              アスピリンは虚証にも実証のも使える
 3.陰虚と陽虚とで比べると陰虚の人に効果がある
 4.心の症状の改善に効果が良い            帰経は心
 5.胆の症状にも効果が良い              帰経は心と胆
 6.瘀血に対する効果が良い              活血化瘀
 7.それ以外にも気滞 気虚 気陥にも効果がある
 8.胃腸に対する作用はなく、胃腸の症状は悪化する場合もある

という事が解りました。
基本的には、予想通りでしたが、アスピリン以外でも調べてみると面白いと思います。

嬉しい報告

妊娠中、出血しやすい方からメールをいただきました。
一人目の時も大変で、今回も心配しましたが何とか出産にこぎつけました。

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この度〇〇日に、予定帝王切開にて、男の子を出産しました。
たくさんの質問にもご丁寧にお答え頂き、本当にありがとうございました。
不妊からの流産、出産、流産、出産と…。
今まで本当にお世話になりました。
ここまで乗り越えてこれたのも、先生のおかげです。ありがとうございました。

チャイナビュー226号


チャイナビュー226号が来ました。
今回の中国探訪は煙台。
今年の夏、山西省に行く時に飛行機の乗り継ぎで通りました。
時間がなくて空港からは出られなかったのですが、遊びに行ってもよさそうな所です。
漢方の知恵袋は「鼻のトラブル対策2」です。
ただ今、当店で漢方を購入された方に差し上げています。

中国製

病院でもらう漢方も含めて、日本で使われている漢方の殆どが中国製です。
原料となる生薬が日本で栽培されていないものが多いためです。
生薬を輸入して日本で製造するより、現地で製造してエキスを輸入する方がコストがかかりません。
ただ、日本の基準で作られて、すべての検査にパスしないと国内で販売する事は出来ません。
イスクラ産業の場合でも、中国に自社工場を持っていて、そこで厳しく管理しています。

個人輸入の場合は、日本の基準とは無関係です。
本物であるという保証もありません。

妊活中に勧め

妊活中にお勧めとしては、やはりキノコ類です。
キノコにはビタミンDを含んでいます。
ビタミンDは卵の発育に欠かせないものです。
ただし、取り過ぎると害がありますから、血液検査で不足していると解った人以外は直接ビタミンDを飲むのは止めた方が良いでしょう。

チャイナビュー225号


今回のチャイナビューは、卓球王国中国。
いつも綺麗な風景とか少数民族などを取り上げることが多いのですが、少しネタ切れなのかも知れません。
漢方の知恵袋は「鼻のトラブル対策1」です。
ただ今、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

妊活はリラックスが大切

子宝相談をしていて
 「苦労して苦労してやっと妊娠できた」 という人は意外と少なくて
 「えー、妊娠してるの?信じられない。」 という人が多いです。

一生懸命になる事は大切なのですが、あまりに頑張りすぎて体も心も柔軟性がなくなっている
場合が多いです。
もう少しリラックスして気血水の流れを良くする事が大切です。
生理が来ても一喜一憂しないで、平常心。と言ってもなかなか難しいですが、
好きな音楽を聴いたり、好きなアロマを楽しんだり。
毎日の生活を楽しむ事が大切です。
赤ちゃんは天から降りてくるもの。
たたき落とそうとしても逃げてしまいます。

嬉しい報告

本日はもう一通、嬉しい報告を頂きました。
無事に生まれて本当に良かったです。
個人情報の部分は削除してあります。

漢方の杏村 深谷さま

いつもお世話になっております。
ご報告が遅れましたが、7月〇日に無事に元気な男の子が生まれました。
予定日を4日過ぎたので、焦りましたが。病院に着いて2時間で生まれてくれました。
陣痛の進みが早かったので、慌てたのとキツかったです。
妊娠前から妊娠中まで色々と本当にお世話になりました。
また何かありましたらご相談させてください★
ありがとうございました。

嬉しい報告

嬉しい報告を頂きました。
ちょっと遠くから熱心に通われた方です。
褒めすぎで照れくさいです。
プライバシーにかかわる部分は削除してあります。

深谷先生へ

先生のお陰で無事にここまでくることができました。本当にありがとうございます!
いつも、体調に合わせ漢方の調整をして頂き、精神面でのフォローも心強く、先生にはいつも助けられました!
先生に出会えて本当に良かったです!

結局、最後の最後に逆子になってしまいましたが、赤ちゃんは元気に育ってくれています。
もうすぐで、少し緊張していますが頑張ります!
また産まれたら、赤ちゃんと会いに伺います。
これからもよろしくお願いします!

嬉しい報告

嬉しい報告を頂きました。
プライバシーにかかわる部分だけ削除してあります。
本当に良かったです。

以前、こちらで不妊に関する漢方薬を処方してもらっていました。
私の場合、排卵もあるし基礎体温も安定しているため、ピックアップ障害を疑っての処方でした。
杏村に来るまで3年ほど不妊でしたし、年齢も40歳目前であり、気持ちも落ち込んで諦め半分でしたが、悔いが残らないよう自分の中で1年頑張ろうと期限を決めて、漢方とタイミングで妊活をしました。
1年経ちましたが妊娠は成立せず、年齢も40歳になったので、残った薬がなくなったら妊活終了と決め子供は諦めました。
すると、翌月に妊娠が判明。
今度は高齢妊娠、出産への不安や心配など悩みは尽きませんでしたが、先日、無事に出産しました。
母子ともに健康で全く問題ありません。
妊娠は授かりものだし、タイミングやストレスも関係してたとは思いますが、深谷先生が処方してくれてた漢方のおかげで体の土台作りや準備が出来ていたからだと思います。
本当に嬉しくてこんな幸せな事はありません。
これからも、不妊で悩んでる方の1人でも多くの人がこの幸せを感じれる事を願っています。
どうもありがとうございました。

下痢の漢方

下痢の場合、漢方は比較的良く効きますが、使い方が大切です。
1.細菌やウイルスによるもの
  いわゆる胃腸風邪とかノロウイルスです。
  この場合、1番良く使うのがかっ香正気散です。
  これだけで対処できない場合はこれに黄連解毒湯、半夏瀉心湯、人参湯などを併用します。
  注意するのは、無理矢理に下痢を止めない事です。
2.腸の蠕動運動によるもの
  中医学的には気の流れの問題です。
  ストレスと関係します。
  お腹の脹りが強い場合は開気丸をよく使います。
  そうでない場合は、桂枝加芍薬湯を使います。
  また腸の中の水分が多い場合は一時時に五苓散も有効です。
3.食滞によるもの
  胃腸の消化能力を超えて飲食した場合です。
  中国では保和丸をよくつかいますが、晶三仙でも良いです。
4.脾虚によるもの
  体質的に胃腸がよわく、慢性的な下痢の場合です。
  健脾散顆粒をよく使います。
5.湿熱によるもの
  腸の中に湿熱という汚れがたまっている場合です。
  便が出てもすっきりしない事が多いです。
  この場合は、漢方は慎重に選ぶ必要があります。
6.冷えによるもの
  一時的にお腹を冷やしておこる下痢です。
  人参湯などをよく使います。