抗内膜抗体

不妊症の一つの原因として、自分の内膜に対する抗体が出来てしまう事があります。
抗内膜抗体が出来ると、内膜が厚くなりにくかったり、着床しにくくなったりします。
ですから、抗内膜抗体を無くす事は妊娠にとって重要です。
ただ、残念ながら内膜に対する抗体の検査は日本では殆ど行われていません。
しかし、中国ではかなり頻繁に行われている検査です。
例えば中医雑誌でも抗内膜抗体が陽性の人に漢方薬を2ヶ月のんでもらい80%の人が陰性になったという報告が載せられています。
原因不明の不妊症の中にも、抗内膜抗体陽性の場合があるように思います。

日本ではこれに近い検査として、慢性子宮内膜炎の検査をする病院があります。
CD138免疫染色という方法で検査しています。

お米は漢方薬?

実は、あまり知られていませんが、お米も漢方薬です。
「白虎加人参湯」という処方があります。
この中に粳米と言う名前で使われています。
粳米は、うるち米、つまり普通のお米です。
もちごめは糯米といいます。
白虎加人参湯は糯米を使うという説もあるのですが、糯米の性質はかなり膩なので、便秘しやすい陽明病では避けるべきです。
ですから糯米でなく粳米を使うべきです。
さて、白虎加人参湯の中の粳米は必要なものなのでしょうか?
色々な意見があります。
昔は栄養状態が悪かったので、粳米で栄養補給をするという説もあります。
しかし、それなら白虎加人参湯だけでなく色々な処方にもっと粳米があっても良いはずです。
張錫純は、粳米の働きは石膏などの重い生薬が中焦に止まるようにする為といっています。
ちょっと前に甘草の伏火の話をしましたが、少しそれに似ています。
ですので、ふだんお米を食べているから必要無いという事ではありません。
やはり煎じたものと一緒に飲む必要があります。

鶏内金

鶏の砂袋を鶏内金といいます。
綺麗な黄金色なので、鶏内金と言います。
鶏の砂袋はとても強靱で、何でも消化してしまいます。
この事から、硬いものでも何でも、軟らかくしたり、砕いたりすると考えます。
硬いものを砕く作用としては穿山甲と同じですが、穿山甲は希少動物です。
ですから今は中国では鶏内金がよく使われます。
日本では医薬品ではなく、健康食品になっていますから使いやすいものです。
消導作用(消化を助ける作用)もありますが、軟堅作用がとても良いものです。
血糖を下げる作用もあります。

鹿角霜

日本では殆ど使われませんが、鹿角霜という生薬があります。
本来は、鹿の角である鹿角を地面に半年とか1年くらい埋めて、土壌の菌で少し腐食させてから使います。
このようにする事で、通常の鹿角よりも分解されやすくなるものと思います。
ただ、現在の中国で使われている鹿角霜は、殆どが鹿角から鹿角膠を採取した残渣になります。
このような鹿角霜は、本当の鹿角霜よりも効き目は格段に落ちます。
ただ、価格も格段に安いので、資源の利用としては価値があると思います。
出来ればこの2つを明確に区別する為に、呼び名を変える方が良いでしょうね。
といっても、本物の鹿角霜は今は中国でも殆ど手に入れるのは難しいと思います。

虎骨

虎骨というのは、その名の通り、虎の骨です。
特に前足の骨は、太いので、とても珍重されていました。
勿論、今はワシントン条約などもあり、虎骨は使われていません。
以前は、中国の街角で見かける事がありましたが、今はありません。
仮に見つけても日本への持ち込みは一切出来ませんし本物ではないでしょう。
イスクラ産業の中成薬には、「舒筋丸」「活絡丹」「海馬補腎丸」に虎骨が含まれていました。
舒筋丸、活絡丹は、発売中止になりました。
海馬補腎丸は、虎骨の入っていないものになりました。
ただ、ありがたい虎の骨ですが、どこまでの鎮痛効果があるかはやや疑問です。
どうしても貴重な物をありがたがる傾向があり、困ったものです。

六鬱

中医学で鬱とは流れが悪い状態を言います。
鬱という漢字を10回書けと言われたら鬱になりますね。
この漢字の下の部分はお米を発酵させてお酒を作っている様子です。
それに蓋をして2つの木と缶でおもりをして香りが逃げないようにしています。
つまり香りを閉じ込めている様子です。
閉じこもって流れが悪い状態です。

中医学では6種類の鬱があります。
気の流れが悪い気鬱
血の流れが悪い血鬱
脂や粘っこいものの流れが悪い痰鬱
水の流れが悪い湿鬱
食べたものが消化しない食鬱
そしてそれらが長く続くと熱がこもって火鬱となります。
火鬱は冷やすと余計に流れが悪くなるので、発散する事が大切です。

乾姜と生姜

「しょうが」は代表的な漢方薬ですか、その使い方によって効能が異なります。
また、日本と中国で製法も違い、名称も異なりますから、とても注意が必要です。
まず中国の場合です。
 生姜 しょうきょう  生の乾燥していない「しょうが」です。生のものを購入してスライスして、煎じ薬に入れます。
            温める作用はあまり強くなく、発散作用と、吐き気止めの作用があります。
            葛根湯や桂枝湯によく使われています。
 乾姜 かんきょう   生姜を乾燥させたもの。温める力が強くなり、胃腸を温めたり、止血作用もあります。

日本の場合
 生姜 しょうきょう  日本で生薬の生姜を購入すると、乾燥したもの、つまり中国の乾姜と同じものです。温める作用は強いですが、発散される作用は殆どありませんから、本来生姜を使う所に日本の生姜を使うのは誤りです。
 乾姜 かんきょう   しょうがを乾燥させて、蒸したもの。中国ではこのようなものはありません。ですので、中医学的な作用は不明です。

炮製について

生薬を加工する事を炮製といいます。
炮製によって、毒をのぞいたり、効き目をよくしたりします。

「鮮」 生薬そのものを乾燥させないで、冷蔵庫に保管したもの。野菜と同じ保存。
  例 鮮地黄(せんじおう) 生地黄より涼血作用が強くなります。
「生」 生薬を加工せず、乾燥させて刻んだもの。
「熟」 多くは蒸したもの。酒をつかって蒸す事が多い。
  例 熟地黄 熟田七  生のものより補う力がつよくなります。
「炙」 炙る。本来は、生薬を直接火にかざします。焦げないように表面にハチミツや酒などの液体をつけます。スッポンの血を使う事も。イメージとしては北京ダックのイメージです。ただ、今は鍋などに入れて炒める場合もあります。
 例 別血柴胡  すっぽんの血で炮製する事で、柴胡の発散作用を弱めまず。吐血などの場合に使われます。
「炒」 素焼きの鉢などで火を通します。フスマなど固形物を入れて一緒に炒める場合もあります。
「炮」 附子など毒性を取り除くため、高温の灰の中に長くうずめて、毒を分解する方法。

現代は炙と炒の区別があいまいになってしまっていますが、炙は液体をしみ込ませる、炒はそのまま、または固形物と一緒に炒ると理解して下さい。

さて、ここで例外があります。
それは、前回出て来た「しょうが」です。
中国の生姜(しょうきょう)は、乾燥していないものですから、本来は「鮮生姜」または「鮮姜」と呼ぶべきです。
また乾姜は乾燥させただけですから、「生姜」と呼ぶべきです。
このあたりが混乱を招いた原因と思います。
8月 26th, 2010
生薬を加工する事を炮製といいます。
炮製によって、毒をのぞいたり、効き目をよくしたりします。

「鮮」 生薬そのものを乾燥させないで、冷蔵庫に保管したもの。野菜と同じ保存。
  例 鮮地黄(せんじおう) 生地黄より涼血作用が強くなります。
「生」 生薬を加工せず、乾燥させて刻んだもの。
「熟」 多くは蒸したもの。酒をつかって蒸す事が多い。
  例 熟地黄 熟田七  生のものより補う力がつよくなります。
「炙」 炙る。本来は、生薬を直接火にかざします。焦げないように表面にハチミツや酒などの液体をつけます。スッポンの血を使う事も。イメージとしては北京ダックのイメージです。ただ、今は鍋などに入れて炒める場合もあります。
 例 別血柴胡  すっぽんの血で炮製する事で、柴胡の発散作用を弱めまず。吐血などの場合に使われます。
「炒」 素焼きの鉢などで火を通します。フスマなど固形物を入れて一緒に炒める場合もあります。
「炮」 附子など毒性を取り除くため、高温の灰の中に長くうずめて、毒を分解する方法。

現代は炙と炒の区別があいまいになってしまっていますが、炙は液体をしみ込ませる、炒はそのまま、または固形物と一緒に炒ると理解して下さい。

さて、ここで例外があります。
それは、前回出て来た「しょうが」です。
中国の生姜(しょうきょう)は、乾燥していないものですから、本来は「鮮生姜」または「鮮姜」と呼ぶべきです。
また乾姜は乾燥させただけですから、「生姜」と呼ぶべきです。
このあたりが混乱を招いた原因と思います。

チャイナビュー231号

チャイナビューの231号が来ました。


今回はチワン自治区の北海市。
とても海岸が綺麗な所です。
漢方の知恵袋は「顔の痙攣」対策です。
只今、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

胃と脾

食べたものを消化する場所というと、まず胃を思い浮かべますが、中医学では食べたものを消化するのは脾という場所です。
胃は、食べたものを入れる器で、消化は脾でおこなわれます。
食べたものは、まず胃に格納させ、そこから脾に運ばれて、消化(運化)がおこなわれます。
ですので、中医学では胃と脾を明確に分けています。
脾の気は上がり、胃の気は下がる性質があります。
脾の気が上がらなくなると、栄養が肺に運ばれなくなります。また、栄養が下に漏れて下痢になります。
胃の気が下がらなくなると、胃がつまった感じになり、吐き気が出、時に嘔吐します。
脾は湿を嫌い、胃は燥を嫌います。湿気の多い状態ですと脾の消化の力が無くなります。また胃が乾くと胃液が出なくなります。
ですので、胃腸の病気の場合は、問題が脾にあるのか胃にあるのかを考える必要があります。
太りやすい体質の人は、胃強脾弱の場合がよくあります。受け皿としての胃は丈夫なので、どんどんと胃に食品を溜め込みます。
しかし、脾が食べたものを運化しないので、体の中に脂肪や水として蓄積されてしまいます

上昇気流と下降気流

清代の名医、張錫純は、著書の中で面白い事を言っています。
黄耆は温性で上に昇る性質がある。
知母は凉性で下に降りる性質がある。
例えれば、黄耆は上昇気流で、知母は下降気流になる。
上昇気流と下降気流があわさると雨になる。
これと同じように、黄耆と知母をあわせると、体を潤す事が出来る。
ちょっと屁理屈っぽいのですが、張錫純はという人は、それで沢山の患者さんを治しているのですからすごいです。

数脈

中医学でいう脈の一つに数脈があります。
数脈と書いて「さくみゃく」と読みます。
見てのとおり、通常より早い脈です。
数脈の原因は中医学では「熱」とされています。
つまり体内に熱がこもっている場合によく数脈が現れます。
例えば風邪をひいた時やアルコールを飲んだ時などです。

この他、中医学の教科書にはあまり記載されていませんが、臨床的には気虚の場合が多くあります。
気虚、特に心気虚があると、心臓のポンプの力が弱くなります。
つまり心臓に余裕が無くなります。
そうすると、心臓が一生懸命働くので、脈拍は多くなります。
ただ、1回に送り出す血液の量は少ないので、血流としては普通です。
おなじ理由で、血虚がある場合も心臓は少ない血を一生懸命流そうとするので数脈になります。
血虚の場合は心臓が空回りしてしまい、動悸がおこる事もあります。

黄色は中央

五行を方角であてはめると、北は黒で水(腎)、南は赤で火(心)、東は青で木(肝)、西は白で金(肺)になります。
そうすると、黄で土(脾)の部分が余ってしまいます。
そこで、黄土をなんと中央にあてあめます。中央って方角なの?と思いますが、中央は方角の中で一番偉く東西南北を支配しています。
ですから、中国の皇帝は、黄帝といい、いつも黄色い服を着ています。
五行を数であらわしたものを生数といいます。水は1、火は2、木は3、金は4、そして土は5です。
土は中央で、四方に影響力をおよぼします。
ですから、水の1は、中央5の影響をうけ、5+1で6になります。これを成数といいます。
他の方角も同じです。
これを別な見方からいうと、5は脾で、後天の代表です。
人間は先天的な部分と後天的な部分をもちあわせています。
ですから、先天の部分に後天の部分をあわせて成数とします。
ちょうど脈診で、後天の胃気はすべての部位に現れる事と似ています。

大根

中医学では、汚れた水、脂、繊維を痰湿(たんしつ)と言います。
痰湿の中でも、粘っこいものを痰、さらさらしたものを湿と言っています。
ですから、体の中の脂などは痰になります。
痰を溶かす事を化痰といいます。
漢方では、半夏がこの作用がとても強いものです。
食品の中では、大根が強いでしょう。カラシやワサビにもかなり強力な化痰作用がありますが量は食べられません。
大根は、化痰以外にも、消導(消化を助ける作用)、開胃(胃を動かし、食欲を出す)作用があります。
一般的には、化痰作用のあるものはダイエットの効果もあります。
ただ、大根の場合は、食欲が増加する傾向もありますから、ダイエットに応用出来るかは未知数です。

甘草の働き

甘草は、非常に多くの漢方処方に配合されています。
その作用は、沢山ありますが、「伏火」の作用というものがあります。
伏火とは、例えば灰の中に火を埋めておくと、燃え尽きるまで長い時間がかかります。
これは酸素が少しずつしか供給されないため、一度に燃えあがらないからです。
もし空気中に火を置くと、大きなな炎となり、火はあっという間に燃え尽きてしまいます。
これと同じように甘草は、附子、乾姜の熱薬が一気に燃えるのでなく、少しずつ燃えるようにして火の力を永く続かせる働きがあると考えます。
甘草のこの作用を伏火といいます。

脈の強さ

一番的には、脈が強いのは実で、弱いのは虚となります。
例えば、気虚は脈が弱く、血虚では脈は細くなります。
しかし、例外もあります。
例えば、肺気が不足すると、肺(金)は、肝(木)を抑える事が出来ず、肝木が暴れ出します。
このような場合は弦脈になる事が多いです。
この時、肝気を抑えるものに、肺金を補うものを使う必要があります。
よく使われるのが黄耆を含む製剤です。

柴胡と升麻

中医学的に見ると、体の右半身と左半身では違いがあります。
左は血にかかわりが深い部分で、上から心、肝、腎陰となります。
右は気と水にかかわりが深い部分で、上から肺、脾、腎陽(命門)となります。
左に心臓があるので、血にかかわる部分を左半身に納めたのでしょうか。
この為、肝は実際には右半身にあるのですが、中医学では左に配置されています。
「肝は体(実体)は右にあるけども、その用(働き)は左にある」と、なんだか屁理屈っぽい事を言っています。
気を上に持ち上げる作用のあるものに、柴胡と升麻があります。
柴胡は、少陽(胆)の気を左から持ち上げます。
升麻は、陽明(胃)の気を右から持ち上げます。
ですので、左側の気が上がらない場合は柴胡を右側の気が上がらない場合は升麻を使います。
しかし、実際には右左の区別はつきにくい事が多く、柴胡と升麻は併用される事が殆どです。
でも、柴胡と升麻にはこのような差があるんだよという事は知っておくと良いかも知れません。

悪循環

慢性の病気がなかなか治らないのは、一つには悪循環があります。
例えば、気の流れが悪い気滞がおこると、血の流れが悪くなります。
血の流れが悪いと、血の汚れ出来ます。
そして血の汚れは、ますます気に流れを悪くして悪循環になっていきます。

また、気の流れが悪く肝気が鬱すると、脾気虚をおこします。
脾気虚になると、肺気が弱り、ますます肝気が欝滞するという悪循環もあります。

不妊症の場合でいうと、なかなか妊娠しないというストレスや早く妊娠したいという焦る気持ちが
ホルモンや自律神経のバランスを悪くして、それでますます妊娠しにくくなるというケースもあります。

ですから、慢性の病気がなかなか治らない場合は、まず悪循環を断ち切る事から始める必要があります。

体と用

中医学では体と用という用語があります。
体は、目に見えるもの、つまりその実体です。
用はその働きです。
そして体と用は現代医学的には噛み合いません。
例えば
肝 解毒、代謝意外に、自律神経、目なども含みます。
心 血を流す意外にも、脳の働き
脾 脾臓の働きより、むしろ胃腸の消化吸収
肺 呼吸意外に、免疫
腎 尿を作る意外、全身のホルモン、骨、また脳

一つの臓の「用」は、色々な臓腑の「体」の上に成り立っています。

莪朮の働き

莪朮という植物の根っこがあります。
「中薬学 医歯薬出版社」によれば、莪朮の作用は
1.気滞血瘀による腹腔内腫瘤、無月経、月経痛あるいは産後瘀阻の腹痛に三稜、川きゅうなどと用いる
2.飲食停滞による胸腹部の痞え、腹張、腹満、悪心、嘔吐などに三稜、青皮、麦芽などと用いる
となっています。
つまり、気と血の流れを良くする作用と、つまったものを流す作用があると言えます。

ただ、不思議な事に莪朮は、日本では胃の薬、または健康食品として販売されています。
これは恐らく、昔からの胃の薬として恵命我神散というのがあり、それの主成分が莪朮だったからと思われます。
中国の中医師が莪朮を胃腸薬として使うというととてもびっくりされます。
莪朮には補気や補血などの補う作用はありません。
ですから、本当の胃弱には効果がありません。
ただ、食滞などの荷物を軽くしてあげる事で機能が回復しやすくなる事はあります。

妊娠中はリラックスを

なかなか妊娠できなかったのが、やっと妊娠出来た。
そんな時、妊娠中は、流産が心配で心配でとなります。
勿論必要な流産予防の対策は必要ですが、ただ心配だけするのは意味がありません。
そればかりか、逆効果になり、自分で自分の首をしめる事になります。
心配しすぎると子宮の中のラセン動脈が収縮して胎児への血流が少なくなる事が解っています。
良い音楽を聞いたり、好きなアロマをたいたりしてリラックスしましょう。

ピロリ菌と不妊症

最近、不妊症の原因の一つとして注目されているのがピロリ菌。
ピロリ菌をやっつけるための抗体が精子もやっつけてしまうのです。

ある論文によれば、女性がピロリに感染すると、頸管粘液が精子の運動性を阻害してフーナーテストが悪くなる。
抗ピロリ抗体の影響で受精障害を起こしやすい
また男性でも精子運動率が低く精子形態異常が多くなる
などが指摘されています。

大人のニキビ

大人のニキビはなかなか治りにくいものです。
中医学的な原因として次のようなものが考えられます。

気の流れが悪い
 ストレスなどで自律神経のバランスが悪くなり、さらにホルモンのバランスが悪くなっている状態です。
 生理不順になりやすく、生理前に悪化します。

血の汚れがある
 気の流れが悪い状態が長く続くと、血の流れも悪くなり、血の汚れが出来ます。
 血の汚れはさらに気の流れを悪くします。
 血の汚れが出来る原因としては、胃腸の汚れも関係します。
 また生理中に激しい運動をしたり、冷やしたりする事も原因になります。
 この場合のニキビの色は、赤味だけでなく、少し黒みがあります。
 瘀血が骨盤内にあると、冷えのぼせがおこります。
 これは骨盤の血流が悪くなるため、足に充分に血液が行かなくなります。
 その分、あまった血液が上半身に流れ、のぼせがおこります。
 顔は脂肌で、足が冷える状態で生理痛がある場合はこの状態の事が多くなります。

胃腸の汚れがある場合
 胃腸に汚れがあると、舌の苔が厚くなります。
 また時に口臭が気になる事もあります。
 食事の不摂生が原因です。
 また食事の時に冷たいものをとりすぎても胃腸の消化力は悪くなります。

痰湿がある場合
 痰湿とは、汚れた水、脂、繊維などです。
 痰湿のニキビは、芯があり硬くてコリコリしています。
 多嚢胞性卵巣などの場合によく見られます。

肺熱がある場合
 大人のニキビにはあまりこの大部は多くありません。
 あつがりで喉がかわき、冷たい水分を沢山とりたくなるタイプです。
 ニキビと同時に蓄膿症もあったりします。

陰虚や血虚がある場合
 血の不足や潤い不足の場合です。
 ニキビと同時に肌は乾燥しやすくなります。

一口に大人のニキビといっても、原因はさまさまです。
さらに原因だけでなく、その人の体質も考えて漢方薬を選ぶ必要があります。