胃腸の働き

中医学では胃腸の働きを「脾」と「胃」に分けて考えます。
胃は食べ物を受け取り、それを腸に送ります。

ですから、下におりる働きです。
この働きが悪くなると、食べ物が下におりなくなります。
胃が脹り、けっぷ、胸焼け、便秘などが起こります。
逆流性食道炎などもこのケースです。

脾は、食べ物を吸収して、栄養を上に運びます。
この働きが落ちると、栄養が下に流れ下痢したり、胃下垂になったりします。
気が上がらず、栄養不足でやせて来たり、力が入りません。
下に降ろす胃と、上に昇る脾は明確に区別します。

主に胃に働く漢方が晶三仙、平胃散、健胃顆粒などです。
そして脾に働くのが健脾散、補中益気湯などです。
脾と胃の働きの区別を知っておくと漢方の胃腸薬の使い分けが出来ます。

火鬱発之

中医学ではストレスが溜まった状態を「気滞 きたい」と言います。
つまり気の流れが悪い状態です。
気滞が続くとイライラしてきます。この状態が「火鬱」です。
つまって、化熱してくる訳です。
普通の熱は、清熱といって冷やす漢方を使います。
ただ、火鬱の場合は治療方法が違います。
「火鬱は之を発せよ」という理論で、香りの良いもので発散されます。
ハッカ、紫蘇、パクチー、ネギ、ニラ、バジルなどです。
ベルガモットなど柑橘系のアロマもお勧めです。
清熱薬を使うと、熱はとれても気の流れがもっと悪くなってしまう可能性があるからです。

漢方の風邪薬

葛根湯は風邪薬で有名ですが、どんな風邪でもよい訳ではありません。
1番大切なポイントは「寒気があるか?」です。
次ぎに大切なのが「節々の痛み」です。
この二つがあればまず葛根湯を使って見て下さい。

銀翹解毒散は、あまり有名ではありませんが葛根湯よりも使う機会は多いです。
何となく熱っぽくて、寒気す少し、喉が痛かったり、喉が渇く感じがあります。
このまうな場合はまず銀翹解毒散を使って見て下さい。

胃腸風邪の場合は勝湿顆粒をまず使います。
吐き気、下痢、少し寒気やだるさを伴います。

この3つは常備薬としておいておくと良いでしょう。

チャイナビュー 222号

チャイナビューの222号が届きました。

中国探訪は「黄姚古鎮」です。
漢方の知恵袋は「フレイルに気をつけて」です。
フレイルは要介護の前段階という加齢による筋力や身体能力低下という意味です。
ただ今、当店で漢方薬を購入された方に差し上げています。

中医学の火とは

中医学の概念の中で、気とともに分かり難いのが火。
壮火と少火。壮火はもえ盛る炎で体にとってはよろしくない。
少火は少しずつ燃える火で、体のエネルギー源。
そこで、「壮火は気を消耗し、少火は気を生み出す」という理論があります。

これ以外にも君火、相火、龍雷の火、陰火などがあります。
君火とは、心の火です。
これに対して相火とは腎の火です。
中医の理論では、五臓の中で一番偉いのが「心」です。
なにしろ心には「神」が住んでいます。
だから心は君子の臓、心火は君火なのです。
腎の火は命の蝋燭。
ミトコンドリアのようなものでしょう。
とても大切ですが、心火にはかなわない。
だから相火と言います。