魂魄

中医学では、人間の能力を次のように定義しています。

魂は陽に属します。
人間の知力の意味です。
魄は人間の本能的な運動や感覚です。

意は初歩の認識
志は経験の積み重ね。やり方。
思はくりかえし考える
慮は経験から未来を予測する
智は上記の過程をふまえ正しく事物を処理する事

霊枢という古い漢方の本の中に夢に関する記載があります。

「邪気が心にあると丘や山の煙や火の夢をみる。
 邪気が肺にあると空を飛び、おかしな金物の夢を見る
 邪気が肝にあると山林や樹木の夢をみる。
 邪気が脾にあると丘陵や大きな沢の夢をみたり、壊れた家や風雨の夢をみる。
 邪気が腎にあると淵に佇む夢をみたり、水中で暮らす夢をみる。」

とあります。
これは五行の理論と関係があります。
五行の理論では、
心は火
肺は金
肝は木
脾は土
腎は水
となっているからです。

脈でいろいろ解ります

昔、検査器機がない頃は、脈は重要な診断材料でした。
慣れると脈でかなりの事が解ります。
例えば、高温期になると脈は滑になり、妊娠するともっと滑になります。
滑は流れが良い脈です。

痛みがあると脈はひきつったようになり、沈んできます。
風邪の時は大きくなり、時に浮き上がってきます。
不眠の方は脈が長くなっている事が多いです。
勿論、脈だけで判断する事は出来ません。
症状やら舌やら、総合的に判断する事が大切です。

季節と脈

季節によって脈は変化します。
冬の脈は深く潜った脈で、これを沈脈といいます。
一般的には細くて硬い脈になる事が多いです。

春になると脈は少しずつ表に出てきます。
その時に、すこし突っ張った感じの脈になる事があります。
これを弦脈と言い、春の代表的な脈です。

夏になると、脈はもっと表面に浮いてきます。
そして、太く大きくなります。
この脈を、洪脈といいます。
陽気の多い脈です。

秋になると、脈は少しずつ弱くなります。
ただ、まだ寒い分けではないので、脈は体表にあります。
ですので、浮の状態のままです。

脈は季節に応じて変化するのが良いとされています。
人間も動物なので、季節に順応する事が大切なのでしょう。

五行の理論で

中医学の五行の理論を応用して、生活に取り入れられると良いかなと思います。

ストレスがたまると気の流れが悪くて肝気が鬱結してイライラしてきます。
五行の理論では肝を抑えるのは肺なので、肺を鍛えます。
肺は白い色が好きなので、白い服を来たり、白い色の食べ物をたべます。
大根、白キクラゲなどが良いように思います。

胃腸が弱る場合。
胃腸は中医学では脾です。
脾の色は黄色。
ですから黄色い服を着たりすると良いです。
さらに脾の母は心です。
母は子を養うので、心を丈夫にすると良いです。
心の色は赤なので、赤い服も良いでしょう。
食べ物はニンジンカレーなんかどうでしょうか?

銀翹解毒散

同じ風邪でも、身体があつく、熱っぽい感じ、身体を冷やしたい時などは銀翹散を使います。
銀翹散に清熱作用のよい羚羊角を加えたものが「銀翹解毒散」です。
「涼快楽」「天津感冒片」も同じ成分です。

とりあえず風邪薬としは葛根湯と銀翹解毒散を常備しておくと良いでしょう。
寒気が強い場合は葛根湯、熱っぽい感じが強い場合は銀翹解毒散という使い分けで良いと思います。