ついに200号

チャイナビューの200号が届きました。
楽しみにしていたのですが、特に何事も無く、ただの200号でした。
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本当に残念。
一応、「創刊200号記念」となっています。
毎月1号ずつ200号まで本当にご苦労様でした。
これからも頑張って下さい。
今回の中国探訪は「華陀と三国志の英雄たち」です。
華陀とは、昔の偉いお医者さんです。
詳しくは本誌をご覧下さい。
漢方の知恵袋は「夏の胃腸のトラブルを防ぐ」です。
只今、当店で漢方を購入された方に差し上げています。

禁欲と精子

卵子はお母さんのお腹の中にいる時に作られて、あとは作られません。
これに対して精子は思春期以降に作られ始めて毎日沢山作られていきます。
その事から考えると、卵子を良くするのは大変ですが、精子を良くするのは少なくとも卵子を良くするよりは簡単と言えます。
精子の不良の場合、精巣で精子を作る能力が不足している場合と、作る能力は問題ないけども、排出出来ない、あるいは壊れてしまうという場合があります。
精子を作る力が不足している場合は漢方的には腎虚と考えていく事が多いですが、そうでない場合は、色々な汚れが原因となっていると考えます。
血を綺麗にして血流を改善したり、湿熱をとりのどいたり、気滞を改善したりして行きます。
特に運動率や奇形率に問題がある場合、禁欲期間をあまり長く取り過ぎない事も大切です。
精子はとてもデリケートで壊れやすく、古い精子は染色体異常が多いからです。
では、何日くらいが良いかというと、明確な基準はありません。
新しければ新しいほど精子の染色体異常は少ないと考えられます。
そういう意味では毎日でも良いと言えます。
ただ、体力的な事や、仕事の忙しさなども考えると毎日は難しいですね。
同時に、奥さんの排卵が近づいて来たら、ご主人さんも体調管理をしっかりとする事が大切です。

不妊症と抗体

抗体は、本来は体を敵から守る大切なものです。
敵と言うのは細菌、ウイルス、ガン細胞などです。
ただ、時として敵と味方の区別がつかなくなる事があります。
本来は害が無いものに抗体を作ってしまうのがアレルギーです。
もっと困るのは自分自身の体の一部分を敵と判断して攻撃してしまうケースです。
これを自己免疫疾患と言います。
リウマチや膠原病を始め、非常に多くの病気が自己免疫によるものと考えられています。
自己免疫疾患は非常に種類が多くあります。
抗体は、地球上のあらゆる物質に対して作られる可能性があり、何億種もあると考えられます。
抗体の種類が多いため、いろいろな自己免疫疾患がおこる可能性があるのです。
例えば、精子に対する抗体を作ると抗精子抗体となります。
抗精子抗体も1種類ではなくて何種類もある事が考えられます。
また卵子の外側の透明体に抗体を作る事もあります。
子宮の内膜に対する抗体を作る事もあります。
このように妊娠に不利な抗体があると免疫性の不妊という状態になってしまいます。

漢方でアレルギーの体質改善として、風熱、湿熱、血熱などに分けて考えます。
風熱は、蕁麻疹のように変化が激しく、場所がよく移動するものです。
湿熱は、滲出液が多く、局所がただれた感じになる事が多いものです。
血熱は、局所が赤黒くなり、腫れたり、痛みを伴う事が多いものです。

薬草の成分

いつも考えている事なのですが、ある薬草には病気を治す成分が含まれています。
例えば麻黄にはエッフェドリンが含まれていて、発汗や止咳の作用があります。
ただ、麻黄が生育していく爲にエッフェドリンが必要という訳ではありません。
コーヒー豆にはカフェインが含まれています。
これもコーヒーにとってカフェイン必要という訳ではありません。
ただ、コーヒーはカフェインが含まれている事で、世界中で栽培されるようになりました。
つまり植物は他の動物に利用される爲に、わざわざ特殊な成分を含んでいると考えられます。
ある病気があると、それを治す植物が必ず近くにあると言われています。
このように生物は生態系として、お互いに助け合い、まるで地球が一つの生物のように活動しているのです。
不思議な事ですが、それが中医学の原点と言えます。

五臓と数

五臓と数との関係で、数には生数と成数があります。
まず生数から説明します。
生数は生まれつき持っている数です。
1 腎
2 心
3 肝
4 肺
5 脾
となっています。
どうしてそうなったかは、はっきりとは書かれていません。
ただ、想像するに胎児の発育と関係していると思われます。
受精卵から胎嚢までは、父母の腎精から作られると考えられます。
ですから、腎が始めに作られます。
その次に心拍が確認されます。
そして母体内で肝も機能していきます。
生まれてはじめて呼吸をします。
そして、母乳を飲むのが一番最後になります。
ですから、この順番になるのではと思います。

さて、脾の働きです。
中国思想では、脾、つまり土は中央に位置して、すべての臓腑にかかわるものです。
数字でも、脾は特殊な意味を持ちます。
生数は生まれつきの数ですから先天です。
これに後天の精である脾、つまり5を加えて出来たものが成数です。
腎では1+5で6となります。
心は2+5で7です。
ここで奇数は陽、偶数は陰ですから、腎の成数は陰です。
生数が陽なら成数は陰になり、生数が陰なら成数は陽となります。
つまりすべての成数は陰と陽があわさっています。
中医学では、生物はすべて陰と陽が合わさって出来ていると考えているのです。
ですので、生数よりは陰と陽があわさり、脾の力のある成数の方が生物的には重要となります。

五臓と方角

五臓と方角を説明する前にまず、五行と五臓と色の関係ですが、
 木 肝 青
 火 心 赤
 土 脾 黄
 金 肺 白
 水 腎 黒
このようになっています。

方角については
 北は寒い、つまり水と関係があり、臓腑では腎となります。
 南は熱い、つまり火と関係があり、臓腑では心となります。

中国大陸から見ると、東は海です。
ですので、東は青。つまり肝と関係があります。
西は砂漠が広がっていて、白いイメージ。つまり肺と関係しています。

さて、中央は土、つまり黄色い色で、脾と関係があります。
そういう意味で脾は万物の母と考えます。
農作物をはぐくむ大地のような意味です。
このような訳で中医学では脾をとても重視しています。

前回の季節と方角入れると五行は
 木 肝 青 春 東
 火 心 赤 夏 南
 土 脾 黄 土用(長夏) 中央
 金 肺 白 秋 西
 水 腎 黒 冬 北
という関係になります。