大根

中医学では、汚れた水、脂、繊維を痰湿(たんしつ)と言います。
痰湿の中でも、粘っこいものを痰、さらさらしたものを湿と言っています。
ですから、体の中の脂などは痰になります。
痰を溶かす事を化痰といいます。
漢方では、半夏がこの作用がとても強いものです。
食品の中では、大根が強いでしょう。カラシやワサビにもかなり強力な化痰作用がありますが量は食べられません。
大根は、化痰以外にも、消導(消化を助ける作用)、開胃(胃を動かし、食欲を出す)作用があります。
一般的には、化痰作用のあるものはダイエットの効果もあります。
ただ、大根の場合は、食欲が増加する傾向もありますから、ダイエットに応用出来るかは未知数です。

陰虚の人の食事

陰虚は、主に体内の潤い不足です。
陰虚の場合、水分をとれば良いという事ではありません。
陰虚の人の多くは、水の偏在があり、必要な部分に潤いが足りなく、また溢れている部分もあります。
例えば、細胞内の水分は足りなく、細胞の外に水が溢れいてる。
あるいは筋肉の水分は足りないのに胃腸に水がたまっている。
このような事はよくあります。
この場合、水だけ飲んでも身体は潤いません。

陰虚の人にお勧めは、ネバネバしたものです。
山芋、蓮根 納豆 オクラ じゅんさい などです。
豆乳、白きくらげなどもお勧めです。

血虚の食事

中医学では血の不足を血虚と言います。
貧血に近い概念ですが、貧血とは違います。
貧血と言うのは、採血して、血液の濃度、特に赤血球の濃度を測定して決めます。
貧血も血虚の一種ですが、血虚は血液の量が少ないものも含めます。
体内の血液の量は正確に測定する事ば出来ません。
脈の強さ、舌の色、生理の色や量、それ以外の色々な症状を考慮して判断します。
最近は血流計があるので、それも参考にします。

血虚の人は血を増やす漢方を使います。
これを補血薬と言いますが、漢方だけでは血は増えません。
家を建てる事を考えると、漢方は大工さん。
大工さんだけでは家は建てられないですね。
原料が必要です。
木材やコンクリートにあたるのが食事です。

血虚の人にお勧めは何と言ってもレバーですが、レバーが苦手なら鶏肉のささみ、胸肉なども良いです。
レーズン、プルーン、くこの実など干した果物が良いです。
ただしドライフルーツは糖質も多いので夜は避けましょう。
豆類、玉子などのたんばく質も大切です。

脾気虚の人の食事

エネルギー不足を気虚と言いますが、特に胃腸の消化機能が悪い人を脾気虚と言います。
脾気虚の体質の方は、脂っこいものを控える必要があります。
生野菜、玄米などもあまりお勧めではありません。
糖類や炭水化物は消化が良いので、取りすぎは駄目ですが、脾気虚の人は控えすぎもよくありません。
上手に付き合う事が大切です。

気虚の人の食事

エネルギーが足りない人の事を中医学では気虚と言います。
気虚の人にお勧めの食事がヤマイモと鶏の胸肉です。
どちらもエネルギーたっぷりの食材です。
気虚の人は胃腸が弱い人が多いので、あまり脂っこいものはお勧めではありません。
食事の時も、胃腸をひやさないようにする事が大切です。
また食事の時に水分を取りすぎると胃酸や消化酵素の働かが悪くなります。
水分は食事とは別な時間に補給するのがお勧めです。

トランス脂肪酸

トランス脂肪酸の問題がよく取り上げられるようになって来ました。
日本より早く、欧米ではその害が指摘され、使用制限されて来ていました。
ただ日本では、安価で美味しく、また処分が楽などで今でも広く使われています。
ショートニングは普通の植物油と違い、常温で固まるのでベトベトしなくてサクサクとした食感があります。
ですので揚げ物はもちろん、クッキー、フライドポテトなどによく使われています。
動脈硬化の原因になると言われていたのですが、最近はこれがなんと子宮内膜症や不妊症の原因になるという説が多く見られるようになりました。

脂肪にはトランス型とシス型があります。
自然界に存在するのはシス型で、トランス型はごく一部の例外をのぞいて自然界には存在しません。
自然界に存在しない物質を大量に体に取り込むのは危険があります。
ショートニング以外にもマーガリンにも大量のトランス脂肪酸が含まれています。
ですので、マーガリンとショートニングを減らす事が子宮内膜症の治療や妊娠にもつながると言えます。