チャイナビュー225号


今回のチャイナビューは、卓球王国中国。
いつも綺麗な風景とか少数民族などを取り上げることが多いのですが、少しネタ切れなのかも知れません。
漢方の知恵袋は「鼻のトラブル対策1」です。
ただ今、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

チャイナビュー224号


チャイナビュー224号が来ました。
今回の中国探訪は「グゲ王国」
中国の西の端のようです。
こんな遠くまでご苦労様です。
漢方の知恵袋は「夏の熱中症対策」です。
ただいま当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

チャイナビュー 222号

チャイナビューの222号が届きました。

中国探訪は「黄姚古鎮」です。
漢方の知恵袋は「フレイルに気をつけて」です。
フレイルは要介護の前段階という加齢による筋力や身体能力低下という意味です。
ただ今、当店で漢方薬を購入された方に差し上げています。

チャイナビュー 221号


チャイナビューの221号が来ました。
今回の中国探訪は蘭州です。
中国では蘭州ラーメンは有名です。
漢方の知恵袋は「機能性ディスペプシア」です。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

五行について

中医学では肝は木に例えます。
真っ直ぐ太陽に向かって伸びていきます。
しかし、折れないように弾力があります。
心は火に例えます。エネルギーがあります。
脾は土です。万物を育む母なる大地です。
肺は金。熱に弱い、叩くと音が出るなどです。
腎は水。これは解りやすいですね。

木が燃えて火がおこります。
火が燃え尽き土になります。
土の中から金属が見つかります。
金属のまわりに水滴がつきます。
この関係を相生関係といい、先程の五臓にあてはめます。
例えば、肝は心の母で、心を助けます。
同様に心は脾、脾は肺、肺は腎を助けます。

木は土を抑えています。
土は水を制します。
水は火を消します。
火は金を溶かします。
金は木を倒します。
これを相克といい、力が強くなりすぎないように制御しています。
肝は脾をコントロールし、脾は腎を、腎は心を、心は肺、肺は肝を制御して、バランスを保っています。

臓と腑では、
肝と胆
心と小腸
脾と胃
肺と大腸
腎と膀胱
が表裏の関係になっています。
肺は免疫と関係してます。
大腸も免疫と関係しています。
小腸も心も第2の脳というくらい精神的な影響をうけます。
脾は気を持ち上げ、胃は気を降ろします。
膀胱の開閉を腎がコントロールします。

肝が強くなりすぎた時、肝を抑えるのですが、肝の性質は伸びやかなのが良いのであまり抑えすぎない方が良いです。
こんな時、心火をおさえます。
そうすると肺が強くなり、肺が肝を抑えてくれます。
その処方が左金丸です。
左は佐で、補佐の意味で、心火を抑えて肺を助けるという意味です

チャイナビュー220号

チャイナビュー220号です。

今回は山西省。
崖にへばりつく寺院で有名な所です。
刀削麺など美味しそうです。
漢方の知恵袋は「漢方養生で下痢をストップ」です。
ただ今、ご来店の方に差し上げています。

チャイナビュー219号

チャイナビュー219号が届きました。

今回の中国探訪は「神農架」
恩師の1人、寇華勝先生の故郷です。
漢方の知恵袋は「つらい頭痛を軽くする」です。
ただ今当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

脾の働き

脾臓というと、西洋医学では何をしているか良く解らない臓器。
古くなった血液を分解しているくらいの認識です。
貧血などの場合は、脾臓を摘出してしまう事もあります。
それでも命にはかかわらないので、ちょっと大切にされないかも知れません。

中医学では脾は本当に大切な臓器です。
食べたものを消化する働きと考えます。
胃腸は中医学では、食べたものをただ受け取るだけのものです。
それを分解して、体に運ぶのが脾の働きです。
脾は体の中央に位置して、体を養っています。
脾の色は黄色。位置は中央。
黄色というのは、中国では1番高貴な色です。
皇帝は中国では黄帝と言って、いつも黄色い着物を着ています。
また中央に陣取って大地の母の土の性質を持っています。
生成数では、先天の生数に脾の5を足して後天の成数となります。

魂魄

中医学では、人間の能力を次のように定義しています。

魂は陽に属します。
人間の知力の意味です。
魄は人間の本能的な運動や感覚です。

意は初歩の認識
志は経験の積み重ね。やり方。
思はくりかえし考える
慮は経験から未来を予測する
智は上記の過程をふまえ正しく事物を処理する事

霊枢という古い漢方の本の中に夢に関する記載があります。

「邪気が心にあると丘や山の煙や火の夢をみる。
 邪気が肺にあると空を飛び、おかしな金物の夢を見る
 邪気が肝にあると山林や樹木の夢をみる。
 邪気が脾にあると丘陵や大きな沢の夢をみたり、壊れた家や風雨の夢をみる。
 邪気が腎にあると淵に佇む夢をみたり、水中で暮らす夢をみる。」

とあります。
これは五行の理論と関係があります。
五行の理論では、
心は火
肺は金
肝は木
脾は土
腎は水
となっているからです。

脈でいろいろ解ります

昔、検査器機がない頃は、脈は重要な診断材料でした。
慣れると脈でかなりの事が解ります。
例えば、高温期になると脈は滑になり、妊娠するともっと滑になります。
滑は流れが良い脈です。

痛みがあると脈はひきつったようになり、沈んできます。
風邪の時は大きくなり、時に浮き上がってきます。
不眠の方は脈が長くなっている事が多いです。
勿論、脈だけで判断する事は出来ません。
症状やら舌やら、総合的に判断する事が大切です。

季節と脈

季節によって脈は変化します。
冬の脈は深く潜った脈で、これを沈脈といいます。
一般的には細くて硬い脈になる事が多いです。

春になると脈は少しずつ表に出てきます。
その時に、すこし突っ張った感じの脈になる事があります。
これを弦脈と言い、春の代表的な脈です。

夏になると、脈はもっと表面に浮いてきます。
そして、太く大きくなります。
この脈を、洪脈といいます。
陽気の多い脈です。

秋になると、脈は少しずつ弱くなります。
ただ、まだ寒い分けではないので、脈は体表にあります。
ですので、浮の状態のままです。

脈は季節に応じて変化するのが良いとされています。
人間も動物なので、季節に順応する事が大切なのでしょう。

五行の理論で

中医学の五行の理論を応用して、生活に取り入れられると良いかなと思います。

ストレスがたまると気の流れが悪くて肝気が鬱結してイライラしてきます。
五行の理論では肝を抑えるのは肺なので、肺を鍛えます。
肺は白い色が好きなので、白い服を来たり、白い色の食べ物をたべます。
大根、白キクラゲなどが良いように思います。

胃腸が弱る場合。
胃腸は中医学では脾です。
脾の色は黄色。
ですから黄色い服を着たりすると良いです。
さらに脾の母は心です。
母は子を養うので、心を丈夫にすると良いです。
心の色は赤なので、赤い服も良いでしょう。
食べ物はニンジンカレーなんかどうでしょうか?

遼寧中医大学との交流

9月18日から22日まで、遼寧中医大学との交流のため、瀋陽に行ってきました。
主に交流したのは鄭洪新先生です。
鄭先生は昨年、中医薬研究会の学術シンポジウムで講演していただきました。
今回はこちらの有志が訪問し交流しました。
鄭先生には臨床も同席させていただき、色々な事を教えていただきました。

チャイナビュー213号

チャイナビューの213号が来ました。
今回の中国探訪は雁蕩山・楠渓江です。
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写真でみるとちょっと黄山に似た感じです。
漢方の知恵袋は「脳梗塞を予防する」です。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

チャイナビュー212号

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チャイナビュー212号が来ました。
今回は黄龍です。
黄龍は四川省の九寨溝の近くです。
九寨溝に行かれる方は黄龍にも寄る事が多いので、行かれた方も多いと思います。
この黄龍は普通では見られない不思議な光景です。
川が段々畑のようになっています。
私が2012年に行った時の写真があります。
ここから 時間があれば見て下さい。
漢方の養生は「子宮筋腫」です。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

子宮筋腫と漢方

子宮筋腫は、中医学では痰瘀互結と考えます。
痰は痰湿の意味で、汚れた水、脂、繊維などです。
瘀は瘀血の意味で、汚れた血液です。
それらが入り交じって固まったものが子宮筋腫です。

ですので、瘀血や痰湿を綺麗にする漢方をまず選びます。
たた瘀血といっても、血管の中の血液の汚れではありません。
血管の外で固まった血です。
これを中医学では陳旧瘀血と言います。
陳旧瘀血には、普通に血液をサラサラにするものでは効果が弱く、陳旧瘀血を溶かすものを使います。
この場合、植物性の生薬では難しく、動物性の生薬をよく使います。

次に痰湿互結になった原因を考えます。
次のケースが良くみられます。
 気虚 エネルギー不足です。免疫機能の低下なども含みます。
 寒凝 冷えなどが原因で、血流が悪くなっている状態です。
 気滞 ストレスや自律神経失調などでホルモンのバランスが悪い状態です
 湿熱 炎症などがあり、筋腫を刺激している状態です。
これらの原因もあわせて漢方を使っていくと良いでしょう。

子宮筋腫の時に良くみられる症状としては、生理の量が多い、生理痛があります。
生理の量があまりに多い場合は、生理の時だけ収斂の作用のものを使います。
ただ収斂のものは邪気を留めやすいので、必要に応じて使う事が大切です。
生理痛は気滞や瘀血、寒凝、湿熱が原因になっています。
それぞれの場合でも使うものが違います。
状態や体質にあったものを使う事が大切です。

チャイナビュー211号

チャイナビュー211号が届きました。

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今回の中国探訪は四川の「ろう中」という所です。
ろうは、門構えの中に良と書きます。
行った事は無いのですが、写真をみるとちょうど麗江のようです。
四川は行く機会が比較的多いので、また行けたら行ってみたいと思います。
漢方の知恵袋は「スマホ老眼」対策です。
これは有り難いですね。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

学術シンポジウム

私が副会長と学術委員長を担当されていただいている、中医薬研究会主催の学術シンポジウムが5月29日に開催されました。
一般の方は参加出来ないのが残念ですが、全国から337店の薬局、薬店が集まりました。
まず高橋楊子先生の舌診の講義から始まりました。
今回は冠心病、つまり狭心症、心筋梗塞の特徴的な舌診とその弁証論治についてでした。
次に北京からDSC00304_400

次に北京から郭維琴教授が御来日されて公演していただきました。
郭維琴教授は冠元顆粒の元になっている冠心II号方の開発者の1人、郭士魁先生の娘さんです。
公演の前に貴重な体験談をお聞きする機会がありました。

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写真は、著書に気持ちよくサインしていただけた郭維琴教授です。

大変内容の濃い内容で、多くの会員店に満足していただけました。
この2ヶ月くらい学術シンポジウムの準備に忙しくてブログの更新もなかなかしていませんでした。

チャイナビュー210号

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チャイナビュー210号が来ました。
今回の中国探訪は「南潯」
中国はいくつもの古い街があります。
これを古鎮といいます。
有名なのが麗江と宏村です。
どちらも世界遺産になっていて人は多いです。
それ以外にも数え切れないくらいの古鎮があります。
中国の建物は石造りが多いのでよく保存されています。
時間があればこのような古鎮をゆっくり回りたいです。
古鎮は水郷と関係している場所が多く、上海の近くに多くあります。
漢方の知恵袋はPMS対策です。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

チャイナビュー208号

チャイナビュー208号が来ました。
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今回の中国探訪は「岳飛」。
いままでは特定の地域や都市を紹介していましたが、今回は人物です。
岳飛はこのあいだまでテレビドラマをやっていましたので見られた方もあると思います。
宋の時代に金と戦った英雄です。
漢方の知恵袋は「めまい」です。
ただ今、当店で漢方薬をお買い上げの方に差し上げています。

漢方の飲み合わせについて

漢方は西洋薬と違い、飲み合わせで駄目というものはありません。
ただ、気をつける部分もあります。
それは、バランスの問題です。
 同じ方向性のものを組み合わせて作用を強める場合
 いくつかの症状、状態があり、一つの処方では対応できない場合
 ある漢方が必要だけども、身体にあわない部分があり、その部分を補正するため
などが考えられます。

同じ方向性の場合は、両方をそのままの量で飲むと効き目が出過ぎる場合があります。
この場合は飲む量を減らします。
ただ、症状がひどい場合は減らさないでそのままで飲む事もあります。

いくつかの症状がある場合、例えば肝腎陰虚で淤血がある場合は、杞菊地黄丸と冠元顆粒を組み合わせるなどの方法を用います。
杞菊地黄丸は肝腎陰虚によく使うもので、冠元顆粒は淤血に良いものです。
このような方法は非常に多く用いられます。

漢方にはいくつかの作用があります。
婦宝当帰膠は血を増やす作用がありますが、腸に潤いを与え便を柔らかくする働き、身体を温める働きがあります。
血が不足で、冷えがあり、便秘気味なら最適な処方です。
ただ、下痢気味でも婦宝当帰膠が必要な場合があります。
このような場合は、下痢の改善によい健脾顆粒と組み合わせると便の調子がよくなります。

いくつかの処方を飲むと、成分の生薬が重複する事があります。
上に述べたようなバランスを考えて使っていけば生薬が重複しても問題はありません。
ただし、大黄、麻黄、附子については量が多すぎると体調が悪くなる事もありますので、慎重にします。

希に甘草に敏感な方があります。
甘草は多くの漢方処方に含まれているので、重複しやすいものです。
甘草に敏感な人は、甘草をとりすぎると、むくみ、だるさ、血圧の上昇などがおこる事があります。
甘草は調味料として、醤油や味噌などにも使われています。
このような方は甘草の量を減らすような組み合わせにする必要があります。

2016年 カレンダー

2016年の中医薬研究会のカレンダーが届きました。
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少し大きめなので貼る場所に困るかもしれません。
毎月、中医学の体質にあわせた料理が掲載されています。
この7月の写真は私が撮影したものです。
あまり上手では無いのですが、毎年掲載させて頂いています。
只今、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

チャイナビュー204号

チャイナビュー204号が来ました。
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今回は志向が変わって「安化黒茶の魅力」です。
飲んだ事がありますが、サッパリして飲みやすいお茶です。
漢方の知恵袋は、膀胱炎、尿漏れです。
只今、当店にて漢方をお買い上げの方に差し上げています。

台湾に行って来ました。

11月1日から5日まで台湾に行ってきました。
目的は台湾の病院見学とディスカッションです。
漢方メーカーの工場見学などもありましたが、メインは
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この先生との交流でした。
中国には漢方専門の病院や大学付属病院が沢山あります。
台湾は、漢方専門の個人の医院が多いです。
この陳潮宋院長は、台北市内と近郊で漢方専門の医院を4つ経営されています。
色々と台湾の漢方情報を教えて頂きました。

肝脾不和と肝胃不調

五行の理論では、肝は木に属し、脾と胃は土に属します。
木と土は相克関係にあり、木が土を剋する関係です。
つまり木が土をいじめるのです。
中医学では肝は気の流れをコントロールしています。
ストレスなどがつづくと、木は横逆して土をいじめます。
土というのは、脾と胃です。
脾も胃も胃腸の消化機能の事ですが、意味が違います。
胃というのは、食べたものを受けて、腸に運ぶ働きです。
つまり、お腹が膨れて食べられないとか、食べたものが下におりて行かない、もっとひどい場合は吐いてしまう。
このような場合は胃に問題があると考えます。
脾とは、食べたものを分解して吸収します。
脾で吸収したものは肺に運んでいきます。
この事から、消化不良、下利、栄養が吸収できないなどは脾の病気と考えます。
胃は栄養以外のものを下に降ろす、脾は栄養を持ち上げると考えても良いでしょう。

ストレスなどで食欲が無くなったり、胃が痛くなる事はよく経験します。
ストレスで気の流れが悪くなり、肝に問題が出ると、相克関係から脾や胃に問題が出ます。
このうち、脾に問題が出た場合を肝脾不和、胃に問題が出た場合は肝胃不調と言います。
不和と不調はどう違うのかと言うと、違いはありません。
漢文というのは言葉遊びの部分もあります。
肝胃不和と言う言い方でも良いでしょう。

チャイナビュー203号

チャイナビューの203号が来ました。
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今回はあの上海です。
表紙から見ても中国らしくない。
原宿?六本木?なんか、とても都会的です。
中国の新天地という所で、私も何回か行った事がありますが、何にも面白くない。
上海でも探せばそれなりに中国らしい部分も残ってはいます。
でも、せっかく中国に行くならやはり上海以外の所が良いですね。
ちょっと足を伸ばせば上海の近くでも良い所は沢山あります。

漢方の知恵袋は「低血圧を見過ごさないで」です。

肝火上炎

肝陽上亢と間際らしいものとして肝火上炎があります。
肝陽上亢は、陰虚という必要なものが足りない状態を病機としています。
これに対して肝火上炎は火邪という邪気がある状態です。
症状は肝陽上亢に似ていますが、症状はもっと強くなり、イライラ、のぼせ、鼻血、耳鳴り、不眠などになってきます。
時に激しい目眩、頭痛なども伴い、血圧は高くなりやすいです。
肝陽上亢は慢性的な症状ですが、肝火上炎はそれよりは急性的な症状となります。
基本的には竜胆瀉肝湯を使いますが、時には黄連解毒湯などとも併用します。
また、肝火上炎が続くと陰液を消耗して肝腎陰虚を伴う場合もあります。
このような場合は杞菊地黄丸を併用します。

肝陽上亢

肝腎陰虚の場合、陰と陽のバランスがわるくなり、陰が陽を制止できなくなります。
そのため少なからず熱症状が出てきます。
この熱症状がもっと強くなり、頭の方にのぼって来た場合を肝陽上亢と言います。
顔があかくなり、のぼせたり、目が赤くなったりします。
イライラしやすくなります。
ただ、肝陽上亢は肝腎陰虚が原因になっている場合が多いので、杞菊地黄丸で対処できます。
熱症状が強い場合は少し清熱剤を使いますがあまり使いすぎると逆に陰を消耗してしまいます。

肝腎陰虚の症状

腎陰虚の症状としては、腰痛、尿が出にくい、のぼせ、ほてり、耳鳴り、口渇、舌が赤い、脈が細い、皮膚や粘膜の乾燥などがあります。

肝の陰虚の症状しては、目のかわき、目のかすみ、イライラ、不眠、自律神経失調などがあります。

この2つが同時にあるものを肝腎陰虚と良い、代表的な方剤が杞菊地黄丸です。

肝腎陰虚

広義の陰は、身体を構成している物質的なもの、目に見えるものを言います。
つまり身体そのものは陰になります。
広義の陽は、目に見えないけども動いている、働きがある、温かいものです。
相対性理論で言う、エネルギーが陽、物質が陰となります。

狭義の陰は、水のようなもので、身体を潤すもの、陽を抑えるものです。

肝腎陰虚の場合の陰は主には狭義の陰をさします。
狭義の陰は潤いですから、五臓六腑すべてに関係します。
でもその中では腎との関係が一番深いと考えます。
何故なら腎は陰と陽をコントロールする臓器だからです。
腎の陰が不足すると、全身の陰が不足しますが、まず最初に影響を受けるのが肝です。
肝腎同源という言葉があるように、肝と腎の関係は密接です。
肝も「体は陰、用は陽」という言葉があるように陰と陽のバランスが大切な臓器です。
体とは肝の本体、物です。
用とはその機能、働きの意味です。

さて、腎陰虚、肝陰虚が同時にある場合、これを肝腎陰虚と言います。
純粋な腎陰虚、肝陰虚は少なくて肝腎陰虚の状態が多くみられます。

弁証論治と理法方薬

中医学の基本的な考え方として「弁証論治」と「理法方薬」があります。
どちらも診断と治療の進め方について述べたものです。

弁証論治は、弁証と論治に別れます。
弁証とは証を弁別する事です。
病気がある時、病気の種類だけでなく、体質とか今の状態などを判断して「証」を決めます。
証については、今、このブログで解説中ですが、実に色々な証があります。
同じ病気でも証が異なれば治療方法も異なります。これを同病異治といいます。
また、病気の種類が違っても証が同じなら、同じ治療方法を用います。
これを異病同治といいます。
論治は弁証で得た証によって、治療方法を決めていく事です。

理法方薬は、治療の4つのステップを意味しています。
理とは、中医学の理論に従って診断する事で、弁証とほぼおなじ意味です。
法とは治療方法につてい作戦をたてるという意味です。
虚実が錯雑している時に先に去邪するか、先に扶正するか、また同時に行うかなどの手順を考えます。
去邪する場合は邪気の種類により、活血化瘀するとか、理気化痰するとか決めていきます。
治療方法が決まると次に使う方剤を決めます。
これが方です。
さらに方剤を使う時に、加減するのが薬となります。

弁証論治と理法方薬、言い方は違いますが、ほぼ同じ意味です。

心血瘀阻 しんけつおそ

心の血の流れが悪くなっている状態を心血瘀阻と言います。
血流が悪い状態を血瘀といい、汚れた血液を瘀血といいます。
ですから、心血瘀阻は心瘀血と言っても良いのですが、慣用的に心血瘀阻といいます。
このあたりが中医学が難しい点です。
中医学は文化的な要素を含んでいますので、心瘀血と言うとあまり中医学に詳しくないと思われてしまいます。
心血瘀阻の代表が心筋梗塞とか狭心症です。
心血瘀阻の場合、軽度なら冠元顆粒など植物性の漢方を使いますが、症状が長引いている場合は水蛭など動物性のものが必要になります。

肝鬱気滞 かんうつきたい

弁証は定位と定性からできていますが、前回の「気滞血瘀」のように定性だけのものもあります。
「何がどうなった」にあたるものが定性です。
例えば、気滞血瘀の場合、「気の流れが悪くなて、血の流れが悪くなった」という事です。
定位とは、何所でにあたります。
肝鬱気滞は、定位と定性の両方を持つ証です。
定位は「肝」で定性は「気滞」です。
気の流れを調整している場所としては主に肺と、肝があります。
この中で、肝の働きはとても大切です。
中医学では肝は疏泄を主るとされています。
疏泄の中で一番大切なのは気の流れの調整です。
ですので肝の疏泄の働きがうまく行かないと全身の気の流れが悪くなります。
この状態を肝鬱気滞といいます。
肝鬱気滞としてはイライラするとか、脇の部分が張る感じがするなどです。
よく使うのが柴胡疏肝散です。

チャイナビュー202号

チャイナビューの202号が来ました。
今回の特集は
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丹巴という所です。
四川省のチベット人が住む場所のようですが、こんな所もあるのですね。
ものすごい山の中です。
行ってみたいけども住むのは大変そうです。
漢方の知恵袋は動悸についてです。
只今、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

気滞血瘀 きたいけつお

これから少し、中医学の弁証についてお話します。
弁証とは、要するにタイプ別の分類になります。
中医学では病名だけでお薬を処方する事は出来ません。
かならず弁証が必要になります。
弁証されるタイプを「証」といいます。
この証はいくつぐらいあるかというと、200位あります。
あまりにも多いので全部は説明しきれません。
いくつか代表的な証をご紹介していきます。

気滞とは気の流れが悪い状態です。
気とは目に見えなくて働きがあるもの。ホルモンとか自律神経、免疫などです。
これらのバランスが悪い状態を気滞と言います。
気はホルモン、自律神経、免疫など非常に広範囲なので気滞もとても広範囲です。
病は気からというのは、ストレスなどで気の流れが悪くなると、またそれが原因となり別な病気が起こるという意味です。
気は血の帥(すい)と言う言葉があり、気の流れが悪くなると血の流れが悪くなります。
血は自分一人で流れる事ができず、必ず気の助けが必要だからです。
こうして気と血の流れが悪くなると気滞血瘀という証になります。
気滞血瘀の改善には活血化瘀という方法が用いられます。
代表的な方剤としては冠元顆粒、血腑逐瘀湯などがあります。

黄山

お盆休みに黄山に登る機会がありました。
黄山は雨が多くて、せっかく登っても何も見えない事が多いようです。
私達が行った時は、運がよくて綺麗な黄山を見る事が出来ました。
「気まぐれ日記」の方に写真を掲載してありますので、興味のある方はご覧ください。

チャイナビュー201号

200号が何事もなく過ぎて201号が来ました。
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今回の中国探訪は「安化 茶馬古道」です。
場所は湖南省です。
武漢から張家界に行く途中に通ったような気もしますがよく解りません。
漢方の知恵袋は「血管の養生」です。
ただいま、当店で漢方をお買い上げの方に差し上げています。

ついに200号

チャイナビューの200号が届きました。
楽しみにしていたのですが、特に何事も無く、ただの200号でした。
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本当に残念。
一応、「創刊200号記念」となっています。
毎月1号ずつ200号まで本当にご苦労様でした。
これからも頑張って下さい。
今回の中国探訪は「華陀と三国志の英雄たち」です。
華陀とは、昔の偉いお医者さんです。
詳しくは本誌をご覧下さい。
漢方の知恵袋は「夏の胃腸のトラブルを防ぐ」です。
只今、当店で漢方を購入された方に差し上げています。

薬草の成分

いつも考えている事なのですが、ある薬草には病気を治す成分が含まれています。
例えば麻黄にはエッフェドリンが含まれていて、発汗や止咳の作用があります。
ただ、麻黄が生育していく爲にエッフェドリンが必要という訳ではありません。
コーヒー豆にはカフェインが含まれています。
これもコーヒーにとってカフェイン必要という訳ではありません。
ただ、コーヒーはカフェインが含まれている事で、世界中で栽培されるようになりました。
つまり植物は他の動物に利用される爲に、わざわざ特殊な成分を含んでいると考えられます。
ある病気があると、それを治す植物が必ず近くにあると言われています。
このように生物は生態系として、お互いに助け合い、まるで地球が一つの生物のように活動しているのです。
不思議な事ですが、それが中医学の原点と言えます。

五臓と数

五臓と数との関係で、数には生数と成数があります。
まず生数から説明します。
生数は生まれつき持っている数です。
1 腎
2 心
3 肝
4 肺
5 脾
となっています。
どうしてそうなったかは、はっきりとは書かれていません。
ただ、想像するに胎児の発育と関係していると思われます。
受精卵から胎嚢までは、父母の腎精から作られると考えられます。
ですから、腎が始めに作られます。
その次に心拍が確認されます。
そして母体内で肝も機能していきます。
生まれてはじめて呼吸をします。
そして、母乳を飲むのが一番最後になります。
ですから、この順番になるのではと思います。

さて、脾の働きです。
中国思想では、脾、つまり土は中央に位置して、すべての臓腑にかかわるものです。
数字でも、脾は特殊な意味を持ちます。
生数は生まれつきの数ですから先天です。
これに後天の精である脾、つまり5を加えて出来たものが成数です。
腎では1+5で6となります。
心は2+5で7です。
ここで奇数は陽、偶数は陰ですから、腎の成数は陰です。
生数が陽なら成数は陰になり、生数が陰なら成数は陽となります。
つまりすべての成数は陰と陽があわさっています。
中医学では、生物はすべて陰と陽が合わさって出来ていると考えているのです。
ですので、生数よりは陰と陽があわさり、脾の力のある成数の方が生物的には重要となります。

五臓と方角

五臓と方角を説明する前にまず、五行と五臓と色の関係ですが、
 木 肝 青
 火 心 赤
 土 脾 黄
 金 肺 白
 水 腎 黒
このようになっています。

方角については
 北は寒い、つまり水と関係があり、臓腑では腎となります。
 南は熱い、つまり火と関係があり、臓腑では心となります。

中国大陸から見ると、東は海です。
ですので、東は青。つまり肝と関係があります。
西は砂漠が広がっていて、白いイメージ。つまり肺と関係しています。

さて、中央は土、つまり黄色い色で、脾と関係があります。
そういう意味で脾は万物の母と考えます。
農作物をはぐくむ大地のような意味です。
このような訳で中医学では脾をとても重視しています。

前回の季節と方角入れると五行は
 木 肝 青 春 東
 火 心 赤 夏 南
 土 脾 黄 土用(長夏) 中央
 金 肺 白 秋 西
 水 腎 黒 冬 北
という関係になります。

五臓と季節

季節とご臟には密接な関係があると言われています。
例えば、
 春 は 肝 の季節
 夏 は 心
 秋 は 肺
 冬 は 腎
と言われています。

さて、五臓は5個ありますが、季節は4つしかありません。
そこで脾は、「長夏」もしくは「土用」に割り当てられています。
長夏とは、梅雨の時期です。
ただ、この考えはあまりしっくりしません。
そこで今では土用に当てはめる事が多いようです。
土用は季節の移り変わりの18日間です。
各季節にすべて土用があるので合計で72日間です。
この各季節の中にすべて土用があるという所が脾の特徴です。
脾は他の臓器を栄養しています。
ですので、他の臓器は脾が無いと活動出来ません。
つまり
 肝 + 脾 = 正常な肝 となります。
他の臓器も同じです。
ですので、脾を土用に当てはめるのはとても理にかなっていると言えます。

チャイナビュー 199号

チャイナビューの199号が来ました。
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ついに200号まであと1号です。
今回はあの名僧、鑑真です。
鑑真は、実は中国医学を日本に普及させた人でもあるのです。
不屈の精神には感服するしかありません。
漢方の知恵袋は「更年期を健やかに」です。
只今、当店にて漢方をお買い上げの方に差し上げています。

五味のバランス

黄帝内経によれば、五味のバランスが非常に大事という事です。
五味とは文字通り5つの味で、酸味、苦味、甘味、辛味、塩味です。
酸は肝に、苦は心に、甘は脾に、辛は肺に、塩は腎に作用します。
作用するというのは、良くも悪くもなると言う事です。
一般に適量にとれば、その臓の働きを良くしますが摂り過ぎると返ってその臓を傷つけてしまいます。
黄帝内経には、
酸味を過食すると肝の気が編盛して脾を傷つけます。
苦味を過食すると脾が潤わなくて、胃に食滞がたまる。
甘いものを食べ過ぎると、胸がつまったようになり呼吸が苦しくなる。肌の色は黒くなり、腎の気のバランスが悪くなる。
辛いものを食べ過ぎると、筋肉や筋が緩んでくる。
塩分を摂り過ぎると腰のあたりに骨が弱くなり、筋肉も弱くなり心気の流れも悪くなる
と記されています。
味のバランスが大切という事ですね。

少火と壮火

中医学を勉強していると、少火と壮火という言葉に接する事があります。
なかなかわかりにくい概念ですが、現代医学の概念で説明すると理解しやすいでしょう。
よく使われる言葉は「少火生気、壮火食気」という言葉です。
少火とは、体を維持する火、つまるミトコンドリアの事です。
ミトコンドリアは体のエネルギーを作っています。
つまりミトコンドリアが活性化すると沢山のエネルギーを作る、これが少火生気の意味です。
壮火とは炎症とか発熱性消耗疾患の事です。
発熱が続くと体力が消耗していまいます。
この意味が「食」です。

気と味

生薬において、気味という言葉を使う事があります。
気は陽に属し、味は陰に属します。
気は、香り、辛味、涼味など、主に揮発性の成分です。
味は苦味、塩からい、酸味など水溶性、もしくは不溶性の成分です。
気に属するものは陽に属し、厚いものと薄いものに分けられます。
 気が厚いものは純陽に属し体を温める作用があります。例えば乾姜などです。
 気が薄いものは陽中の陰で発散する作用があります。例えば麻黄とか薄荷です。
味に属するものは陰に属し
 味が厚いものは純陰で瀉下作用があります。例えば大黄などです。
 味が薄いものは陰中の陽で、通利作用があります。例えば沢瀉などです。