中国製

病院でもらう漢方も含めて、日本で使われている漢方の殆どが中国製です。
原料となる生薬が日本で栽培されていないものが多いためです。
生薬を輸入して日本で製造するより、現地で製造してエキスを輸入する方がコストがかかりません。
ただ、日本の基準で作られて、すべての検査にパスしないと国内で販売する事は出来ません。
イスクラ産業の場合でも、中国に自社工場を持っていて、そこで厳しく管理しています。

個人輸入の場合は、日本の基準とは無関係です。
本物であるという保証もありません。

漢方を飲んでからの変化

漢方を飲み始めて変化があった場合それが漢方によるものなのか、たまたまなかの判断が難しいですね。
もしその変化が漢方を飲んだ時に多くの人に共通して起こる変化の場合は漢方が原因判断できます。
しかし、めったにないようなケースの場合は判断に困ります。
その場合、もし悪い変化の時は一旦漢方をお休みしてもらいます。
そして、結果的には漢方と関係が無い事が殆どです。

では、どうしてそのような事があるかというと、漢方に対する期待や不安が大きすぎるからだと思います。
期待が大きいと、ちっょとした良い変化も漢方のおかげと考えます。
不安が大きいと、些細な悪い変化も漢方のせいにします。

あまり一喜一憂しないで、少し長い目で変化を見てあげて下さいね。

漢方の味

体にあった漢方だと、意外と美味しく感じるという説があります。
確かに、野生の動物は、その味や臭いで体に必要かどうか判断しています。
しかし、私たちが食べているものは、殆ど味付けされていて、調味料漬けです。
自然の味などは分からなくなっています。
体によくないタバコなども美味しく感じる人もあります。
ですから、私たちのこの野生の感覚はあてにならなくなってしまいました。

始めは飲みにくい漢方も続けていると飲みやすくなる事はよくあります。
良薬口に苦し。
頑張りましょう。

巧婦難為無米之炊

漢方は大工さんです。
家を建てるのに大工さんは必要です。
でも大工さんだけで建築資材がないと家は建てられません。
建築資材は毎日の食事です。
腕の良い大工さんと、しっかりした建築資材があって初めて丈夫な家が出来ます。

中国の諺に「巧婦難為無米之炊」というのがあります。
どんなに聰明で仕事上手の奥さんでも、お米がなければご飯は炊けない。
あたりまの話です。
漢方は巧婦であって米ではありません。

漢方の飲み合わせについて

漢方は西洋薬と違い、飲み合わせで駄目というものはありません。
ただ、気をつける部分もあります。
それは、バランスの問題です。
 同じ方向性のものを組み合わせて作用を強める場合
 いくつかの症状、状態があり、一つの処方では対応できない場合
 ある漢方が必要だけども、身体にあわない部分があり、その部分を補正するため
などが考えられます。

同じ方向性の場合は、両方をそのままの量で飲むと効き目が出過ぎる場合があります。
この場合は飲む量を減らします。
ただ、症状がひどい場合は減らさないでそのままで飲む事もあります。

いくつかの症状がある場合、例えば肝腎陰虚で淤血がある場合は、杞菊地黄丸と冠元顆粒を組み合わせるなどの方法を用います。
杞菊地黄丸は肝腎陰虚によく使うもので、冠元顆粒は淤血に良いものです。
このような方法は非常に多く用いられます。

漢方にはいくつかの作用があります。
婦宝当帰膠は血を増やす作用がありますが、腸に潤いを与え便を柔らかくする働き、身体を温める働きがあります。
血が不足で、冷えがあり、便秘気味なら最適な処方です。
ただ、下痢気味でも婦宝当帰膠が必要な場合があります。
このような場合は、下痢の改善によい健脾顆粒と組み合わせると便の調子がよくなります。

いくつかの処方を飲むと、成分の生薬が重複する事があります。
上に述べたようなバランスを考えて使っていけば生薬が重複しても問題はありません。
ただし、大黄、麻黄、附子については量が多すぎると体調が悪くなる事もありますので、慎重にします。

希に甘草に敏感な方があります。
甘草は多くの漢方処方に含まれているので、重複しやすいものです。
甘草に敏感な人は、甘草をとりすぎると、むくみ、だるさ、血圧の上昇などがおこる事があります。
甘草は調味料として、醤油や味噌などにも使われています。
このような方は甘草の量を減らすような組み合わせにする必要があります。