中医学の定量化

中医学の非常に難しい問題として、定量化があります。
例えば肝臓が悪い場合、現代医学であれば肝機能の検査でどのくらい悪いのか、また治療によってどのくらい回復しているかなど数値で解ります。
これに対して、中医学は顔色であるとか、舌の色であるとか、脈の状態などみな数値では表せません。
勿論、数値で表せる方がなにかと便利な場合が多いです。
そこてせ顔色や舌の色を数値化しようとする方法もあります。
しかし、絶対的な舌の色はあまり意味がありません。
顔色と比較してとか、体格と比較してとか、脈の状態、病状などと比較してどうかという事が大切です。
例えば顔色が青白く、体格はやせていて、脈が弱い場合、舌の色は当然淡色になるはずです。
これがもし正常の人と同じなら、やや赤味があると判断する必要があります。
また顔色は顔の部分によっても違います。数値化するよりはイメージとして捕らえる方が解りやすいものです。
中医学はこのように数値よりも直感的なものを非常に重視しています。
ですので、どうしても治療する人の経験で診断にバラツキが出てしまいます。
それが中医学の長所でもあり欠点でもあります。